先日予告されていたとおり、Vivoがディスプレイに指紋センサを埋め込んだスマートフォン Vivo X20 Plus UDを発表しました。中国での出荷開始は2月1日からで、価格は3598元(約6万2000円)。

ディスプレイに指紋センサを埋め込んだスマートフォンは、サムスンやAppleも取り組んでおり、昨年から「次の機種には搭載される」との噂が度々出ていましたが、それらを抑えてVivoが世界初となりました。

搭載しているセンサーはSynapticsのClear ID。同センサーはCES 2018でVivoが参考展示を行っていたため、X20 Plus UDに搭載された機構は同じものと考えられます。


▲CESで参考展示されていたClear ID搭載機

画面に指紋センサを埋め込む「Clear ID」採用スマホ、Vivoが参考展示:CES2018


ただ、仕様としては、背面にあった指紋センサがディスプレイに埋め込まれた以外、すでに発売中のベースモデル「X20 Plus」とまったく同じとなります。

主な仕様としては、6.43インチ 2160x1080のAMOLEDディスプレイ、SoCはSnapdragon 660、RAM4GB、ストレージ128GB。背面カメラは1200万画素+500万画素のデュアル仕様、フロントは1200万画素。バッテリー容量は3905mAh。OSはAndroid 7.1.1ベースのカスタムOS、Funtouch OS 3.2を搭載します。



また、使用する上で注意しなければいけないのが、保護シートの対応です。これについては残念なことに、保護シートの厚みによっては指紋センサが動作しない可能性が生じるとのこと。

言われてみれば当然なのかもしれませんが、搭載しているSynaptics Clear IDは光学式センサーのため、読み取り精度が落ちてしまうものと考えられます。

幸いなことに、X20 Plus UDには公式の保護シートが付属します。しかし、ディスプレイ一体型の指紋センサが普及すると、保護シートによって動作する・しないなど混乱が起きそうです。いずれは保護シートやガラスも「指紋センサー対応」が謳い文句になるのでしょうか。

また、画面が割れたままのスマートフォンを使用している人も良く見かけますが、本機では指紋センサ部分が割れた場合、正しく動作するのかもちょっと気になるところです。