マインツGKロビン・ツェントナー【写真:Getty Images】

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今季のブンデス“奇妙な瞬間トップ10”の1位にマインツGKの珍シーンが選出

 サッカーのドイツ1部ブンデスリーガは今週からリーグ戦が再開されるが、リーグ公式Youtubeチャンネルは今季の最も奇妙な瞬間トップ10を選出し、1位はGKが笑撃の空振りを演じた“空白の4秒間”を選出。ファンから「もし私が笑い死んでしまったとしたなら、それはこのGKのせいだ」「最後のGKが断トツに奇妙だ」などと反響を呼んでいる。

 リーグ公式Youtubeチャンネルは「思う存分、笑うこと以上に素晴らしいものはない」とつづり、今季の最も奇妙な瞬間トップ10を選出。数々の珍場面が紹介されているが、堂々1位に選出されたのはマインツGKロビン・ツェントナーだ。

 リーグ第11節、メンヘングラードバッハ戦。前半30分だった。1-0でリードしたマインツのツェントナーはエリア内に転がってきたボールに対し、余裕をもって右足でトラップした。再び、前線に展開しようと状況を見極め、ボールを出そうとした。右足のインサイドで丁寧に振った瞬間だった。そこに、ボールはなかったのだ。

 あるはずのボールの感触がない。異変に気付いたツェントナーは足元に視線をやるとハッとして、すぐさま後ろを振り返った。ボールは2メートルほど後方に転がっていたのだ。これに対し、気づいていたのが相手FWシュティンドル。慌ててツェントナーは戻り、相手と競り合いながらボールをキープ。辛くもゴールを割られず、事なきを得たのだった。

ファン反響「最後のGKが断トツに奇妙だ」「幻覚のGK、何度見でも最高」

 トラップの瞬間から足元の視線を切っており、気づくまでの4秒間、ボールはどんどん後ろに転がっているのにステップを踏んでいる様子はなんともシュール。そして、蹴る瞬間にようやく目線を足元に下げているが、空振って瞬時に“二度見”状態で大慌てに転じるギャップが映し出され、コメント欄でも反響を呼んだ。

「もし、私が笑い死んでしまったとしたなら、それはこのGKのせいだ」
「ブンデスが愛される理由」
「最後のGKが断トツに奇妙だ」
「幻覚のGK、何度も見ても最高に面白い」
「1位は抱腹絶倒の爆笑もの」

 このようにコメントが相次いでいた。Jリーグ、日本代表でもお目にかかれない珍シーン。当時も海外メディアに続々と取り上げられ、報道によれば、足元のペナルティスポットの“影”をボールと勘違いしたのが、まさかのミスの原因だったという。確かに、空ぶった右足が通過したのは、ペナルティスポットの上だった。

 再び、脚光を浴びる結果となったツェントナーだが、再開される今年の戦いではファインプレーで脚光を浴びたいところだ。