Photo by Gitte Herden(写真はイメージです)

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 12月16・17日と、KinKi Kidsが東京ドームにてコンサート『KinKi Kids CONCERT 20.2.21-Everything happens for a reason-』を行った。今回のコンサートは、堂本剛(38)が今年6月に突発性難聴を発症したこともあり、体調を考慮した上で、オーケストラとのコラボレーションを主体としたステージが繰り広げられた。コンサートに当選したファンには事前に、「KinKi Kidsにしかできないステージを楽しんで頂きたいと考えております」との案内が届いており、一体どのような内容なのか期待が高まっていた。

 コンサートに参加したファンからは「オーケストラをバックに歌えるジャニーズはKinKi Kidsしかいない! と思えるほど、最高のコンサートでした!」「総勢100人の全編オーケストラ構成、すごくよかった! 初めての体験でした! また見てみたい!」「オーケストラのコンサート、めちゃめちゃキレイだったし、2人の愛が感じ取れる特別な空間だった。今回のコンサートに参加できてよかったです」と、おおむね満足した声が上がっている。

 しかし一方で、「思ったより元気そうだったけど、やっぱり剛さんの耳が心配。オーケストラ演奏とはいえ、“爆音”だったのには変わりないもんな……」「オケは想像以上の大迫力。だから、剛さんの耳が心配になってしまった」「オーケストラの生演奏聞けてうれしくて、本当にすばらしくて鳥肌立った。けど、かなりの大音量だったから、剛さんの耳がずっと気になってしまった」と、オーケストラ演奏とはいえ“東京ドーム”という環境のため、「大きな音を出さなければならないこと自体は変わっていなかった」と指摘する声もある。

 コンサートMCでは、「ウソ隠さず言いますけど、無理して立ってますよ」という剛からの発言も。「ただ、無理して、それでも立ちたい場所とか時間ってあるじゃないですか」と続け、今回のコンサートに並々ならぬ気持ちで挑んでいることをうかがわせたが、やはりまだ本調子とはいかないようだ。コンサート中、剛はイヤーモニターではなくヘッドホンを使用しており、耳への負担を最小限にする気配りが見えた。KinKi Kidsデビュー20周年の年を締めくくるコンサートとあって、“そこまでしてでも”「立ちたい場所」だったことはわかるが、“そこまでしないと”立てないステージだったのには、ファンが不安になるのも当然だろう。

『KinKi Kids CONCERT 20.2.21-Everything happens for a reason-』は東京ドームでの公演を終え、12月31日・2018年1月1日には京セラドーム大阪での公演を控えている。さらに、12月22日には『ミュージックステーションスーパーライブ2017』(テレビ朝日系)、25日には『CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2017』(TBS系)と、音楽番組への出演が続いているKinKi Kids。簡単に治る病気ではないだけに、剛にはどうか無理をしないでほしいと願うばかりだ。

文・ジャニーズ研究会(じゃにーずけんきゅうかい)※ジャニーズを愛する有志による記者集団。『ジャニーズ50年史』『完全保存版ジャニーズの歴史――光も影も45年』『ジャニーズに捧げるレクイエム』(鹿砦社)など多数の出版物を刊行。