去就が注目される牧田和久【写真:編集部】

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2014年オフの日米野球でデューダを釘付け見逃し三振

 日本ハムからポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー移籍を目指す大谷翔平投手を巡る“争奪戦”が、連日米メディアの大きな注目を集めている。そんな中、MLB公式サイトでは同じくポスティングによるメジャー移籍を表明している西武の牧田和久投手について特集。2014年オフに行われた日米野球で、メジャーリーガーを手玉に取った「魔球」が注目されている。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では、「バッグス・バニーのスローボールでルーカス・デューダを三振に仕留めたサブマリン投手カズヒサ・マキタを見よ」と題した特集を展開した。今オフにポスティング予定の牧田について「80マイル(約128キロ)のサブマリン右腕」と紹介。大谷が投げるような100マイル(約161キロ)の剛速球はないが「魔法のような幻惑」で補っているとした。

 さらに、当時メッツだったデューダ内野手(現レイズ)を見逃し三振に仕留めた魔球の動画を紹介。マウンドに付きそうな超下手投げから繰り出されたスローボールが、一度ホップしながらもホームに近づくに連れて外角低めに沈み込む美しい軌道を、打席のデューダはただ見つめるしかなかった。あまりにも華麗な見逃し三振に、記事では「デューダがこの打席の後で泣き出して現役引退しなかったことに、我々は驚いている」と絶賛している。

 23歳の大谷に対して、牧田は33歳とやや年上だが「スピードに頼らなければ50歳まで投げることができる」と太鼓判。米アニメの主人公「バッグス・バニー」が投手を務め、超スローボールで打者をきりきり舞いにする名場面を引き合いに出し、「2018年にマキタと対戦する打者はこうなるだろう」と予測した。

 大谷狂想曲の影でアメリカで評価を高めるNPB最強のアンダースローは、来季メジャーの強打者を幻惑するのだろうか。(Full-Count編集部)