豪州で西武トリオが躍動、森は初アーチ、中塚初セーブ、高橋光6回途中11K
森は元楽天ブラックリーから同点弾、高橋は白星つかずも1失点好投
オーストラリアン・ベースボール・リーグ(ABL)に参加している西武トリオ、森友哉捕手、高橋光成投手、中塚駿太投手が3日、揃って見せ場を作り、勝利に大きく貢献した
この日、所属するメルボルンは本拠地にブリスベンを迎えてダブルヘッダーを行った。第1試合の先発マウンドに上がった高橋光は「7番・捕手」で先発した森とバッテリーを組んだ。初回に2死一、二塁としながら無失点に抑えると、2回は3者凡退。3回、4回と連続で2死満塁のピンチを作ったが無失点で切り抜けた。5回に1死からニルソンに左翼へ先制弾を献上。6回先頭を空振り三振に仕留めたところで、5回1/3を5安打11奪三振4四球1失点(自責1)で降板した。防御率は2.76。
マウンド上の高橋光が作った再三のピンチを好リードで凌いだ森は、打席でも活躍した。第1打席にセンターへ安打を放つと、1点を先制された直後の5回1死の第2打席には、バットで高橋光を援護。元楽天の左腕トラビス・ブラックリーがフルカウントから投じた7球目を捉え、左翼席へ飛び込む同点弾とした。
チームは6回に、先頭で右前打を放った元オリックスのダリル・ジョージが、1死一、三塁から左犠飛で生還して勝ち越しに成功。ダブルヘッダー特別ルールで最終回となった7回には、同じく西武の中塚駿太投手が登板し、わずか12球で3者凡退とし、豪州初セーブを記録した。中塚はこれで通算6試合に投げ、2勝0敗1セーブ、防御率2.89となった。
ダブルヘッダー第2試合に「7番・DH」で先発した森は、第1打席に左翼へ二塁打、第2打席には敬遠され、第3打席は見逃し三振。これで通算11試合に出場し、打率は.281まで上昇した。
オーストラリアで武者修行に励む3人は、それぞれに成果と手応えを掴んでいるようだ。(Full-Count編集部)