5日放送、テレビ東京「SPORTSウォッチャー」では、宮崎で行われている巨人の秋季キャンプを野球解説者・中畑清氏が訪問。現地で高橋由伸監督に行ったインタビューの模様を伝えた。

11年ぶりにAクラス入りを逃した巨人が、来季の巻き返しを誓って取り組む同キャンプは、朝の8時半から夕方18時まで、バッティングや守備練習、走り込み、ウエイトなど、ひたすら追い込むハードなもの。翌日の練習では、前日の疲労も残り、足をつる選手が続出するほどだった。

「目的はなんとか個人の、個の能力を上げる」と切り出した高橋監督。中畑氏から「秋のキャンプって選手を壊しても、つぶしてもいいわけじゃん?」と訊かれると、「そうですね。それくらいは今のところやってますし、壊れてはいないですけどね」と続けた。

また世代交代を掲げる巨人のキーマンについて、中畑氏が「一番こいつを壊したい(壊れるほど練習させたい)のは?」と尋ねると、「誰を挙げようかな」と一瞬考えた高橋監督だったが、すぐさま「一人挙げようと思ったら岡本(和真)ですね。彼はまだまだ守ることもそうですし、打つことも課題が多いので。どっちをメインにじゃなくて両方で壊します」とキッパリ。

その他にも、巨人の若手選手について「なかなか1軍の壁を超えきれない選手達ばっかりなので、なんとか壁を超えさせたい」という高橋監督は、世代交代の旗印にしたい選手として、小林誠司と宇佐見真吾の名を口に。その上で、今季スタメンの機会も多かった小林には、「決して悪くはないんですけど、レギュラーとして出ている割にはまだまだ物足りない」などと、岡本同様にダメ出しを行い奮起を促した。