「小学生のころから本当によく食べていて、僕の3倍は食べていたと思います。砂場で相撲を取ったり、公園で野球をしたりと、いつも一緒でした」

 そう語るのは、大関・高安(27)と、小・中学校をともに過ごした幼馴染みの渡辺遼さん(28)。渡辺さんの父が、2人の所属していたリトルリーグの監督を務めていたこともあり、ほとんど毎日、高安は渡辺さんの家にいたと笑う。

「僕のお祖母ちゃんのことが大好きだったのを、よく覚えています。川を飛び越えて遊んでいたら、高安が落ちてびしょ濡れになったり、塾でスモーク花火を焚いて煙だらけにして怒られたり、いたずらも一緒にやりました(笑)。

 昔から毛深かった? そういう記憶はないですが、白髪が多くて僕が抜いてました(笑)。

 高安は当時のことをよく覚えていて、一緒に飲むと昔話に花が咲く。そのころ歌っていたカラオケ話で盛り上がって、高安はケツメイシを歌っていたかな。歌はうまいですよ」

 いまや角界随一の強さ、人気を誇る力士の高安だが、渡辺さんはまさか大関になるとは思っていなかったと話す。

「部屋から逃げて帰ってきたと聞いても、あまり驚かなかった。そこまで根性があるとは思ってなかったから(笑)。ちょっと気が小さいところもあったし、すぐにやめるんだろうなと思っていました。

 でも、とにかく素直で真面目で、頑張れと言われれば必死に頑張るタイプ。先代師匠(隆の里)のことは、厳しいけど尊敬していると話していたのを覚えています。

 だからこそ、頑張って稽古を積んで、大関にまでなったんでしょうね。生まれ持った体格と頑張りと才能。それを生かせた高安はすごいヤツだと思います。ここまできたら横綱になってほしいですね」

 昔から友達思いだった高安。渡辺さんが就職した際には、ご馳走をしてくれたという。偉ぶるところはまったくなく、会えば昔のまま。そんな高安が、ひとつだけ変わったことがあると話す。

「小・中学校のときは、女のコに全然話しかけられなかったんですよ。女のコと話しているのを見たこともないし、メールをしていた記憶もない。確か中学のときは、クラスのアイドル的な女のコのことが好きだったと思うんですけど、告白はできなかったですね。

 それが、久しぶりに高安に会って、食事した後に行きつけのクラブに連れていってもらったら、グイグイ女のコと話してるし、話もうまい(笑)。

 昔の姿しか知らないから、本当にびっくりしました。やっぱり力士ってモテるみたいで、そのお店でも高安は人気者でした」

 渡辺さんは「運動神経はよかったが、走るのは遅かった」と話すが、いまや、立合いのスピードが持ち味の高安。秋場所は3日目から休場したが、秋巡業は合流。土俵の上でも進化を見せる。

(週刊FLASH 2017年9月26日号)