稲葉篤紀

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プロ野球・日本シリーズはパ・リーグ覇者の福岡ソフトバンクホークスが、セ・リーグで下克上を果たした横浜DeNAベイスターズを相手に2連勝。31日には横浜に舞台を移して第3戦を迎える。

初戦で大敗したDeNAは、29日の第2戦でも途中までリードしながら逆転負け。リプレイ判定による決勝点で惜敗し、敵地での連敗スタートとなった。

このままソフトバンクを勢いに乗らせず、DeNAが巻き返すには何が必要なのか。30日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、侍ジャパンの監督である稲葉篤紀が、打順の入れ替えをキーポイントに挙げた。

稲葉が主張するのは、今季不動の1番打者だった桑原将志の9番打者起用だ。ラミレス監督がキーマンに掲げていたほどの重要な存在だが、24歳の桑原は今シリーズで5三振の打率ゼロと不調を極めている。

稲葉は「短期決戦で復調を待つ時間はない」と、桑原を1番打者として起用し続けるリスクを指摘。試合が始まってもすぐに打席に立つことがなく、相手投手や試合の流れを見ることができ、精神的に負担が減る9番に桑原を置くことで、流れを変えられるのではないかと予想した。

一方で、前田智徳はセ・リーグ主催でDH制がなくなることに注目した。ソフトバンクがDHだったデスパイネがレフトで起用すると予想する前田は、千葉ロッテマリーンズ時代に外野の守備で綻びも見せていたデスパイネが穴になる可能性もあると指摘する。

さらに、前田はDeNA投手陣の打撃力も強調。広島東洋カープを下したクライマックスシリーズのファイナルステージで、DeNA投手陣は打率4割4分4厘を記録している。特に第3戦で先発予定のウィーランドは、今季3本のホームランをマーク。広島との第4戦でも、野手並みの選球眼で四球を選ぶなど、バッティングに期待できるとした。