プロ野球のドラフト会議が26日に行なわれ、最も注目された清宮幸太郎(早稲田実業)は、北海道日本ハムファイターズが交渉権を獲得した。

高校通算111本塁打を記録し、今年のドラフトで最大の目玉とされていた清宮は、高校生としては史上最多タイとなる7球団から1位指名を受けた。指名したのは日ハムのほか、巨人、阪神、ヤクルト、ソフトバンク、楽天、ロッテだ。

その清宮との交渉権を手にしたのは、明石家さんまの助言を受け、木田優夫GM補佐が左手で当たりくじを引き当てた日ハム。ドラフトくじ5連敗中だった栗山英樹監督を“解任”した人選が見事に功を奏した。

26日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、かつて同番組でコメンテーターも務めていた栗山監督に電話でインタビュー。栗山監督は笑いながら「それが最大の勝因だった」と、自身がくじを引かなかったことが良かったと述べた。

争奪戦を制したことで、会場ではうれしさ全開だったという栗山監督。だが、冷静になるにつれて「野球界の宝をお預かりする緊張感、プレッシャー」を感じると、責任感をうかがわせている。

清宮は「良い監督に巡り合うことができた」と、栗山監督への好印象を口にしているが、いずれにしてもまずは交渉しなければならない。栗山監督は27日のテスト終了後に清宮と会う手はずを整えていると明かした。

番組進行役の富川悠太アナウンサーから、清宮に会って何を伝えたいか問われると、栗山監督は「もうハグするだけですね」と回答。「才能は間違いなくある」「あれだけのバッターなのでできると思う」と、清宮への期待をあらわにした。

昨年、清宮が5連続三振を喫したときも球場にいたという栗山監督は、苦しいときの反応も見ることができたとし、そのうえで「野球人として素晴らしいものを持っている」と評価。今後の活躍を信じて清宮と努力していくと意気込んだ。