Photo by Khánh Hmoong(写真はイメージです)

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 10月から新たに始まる女優・綾瀬はるか(32)主演ドラマ、『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)に注目が集まっている。同枠の先シーズンは、高畑充希(25)の民放ドラマ初主演作『過保護のカホコ』(日本テレビ系)が放送され、最終回には14.0%という高視聴率を記録している。

 綾瀬の役どころは、正義感が強く一度怒ると手がつけられなくなる主婦。アクションシーンを務めることも報じられており、普段のおっとりしたキャラクターとのギャップにも注目が集まりそうだ。

 今月9日には、高畑と綾瀬による異例のバトンタッチセレモニーが行われた。朝の連続ドラマや大河ドラマでは、このような主人公同士のバトンタッチが行われることが多いが、民放の連続ドラマでは異例の出来事だ。ちなみに高畑と綾瀬は、同じ事務所の先輩と後輩にあたる間柄であるため、このようなことが実現した言われているが、それ以上に周囲の”世代交代”の期待値も高い。

「二人の所属事務所であるホリプロとしては、『カホコ』のヒットにあやかって、綾瀬もプッシュしておきたいと考えたのでしょう。綾瀬はかつて、同枠で『ホタルノヒカリ』(同)の主演を務めました。これは綾瀬にとって当たり役にもなり、続編と映画にもなっています。そのため、『そろそろ綾瀬の代表作をもう一つ作っておきたい』という思惑があるのではないでしょうか。視聴率次第では、今後、同枠をホリプロ俳優を主演に据え、定期的な“ホリプロ枠”として確立させたい考えがあるとも言われています」(芸能記者)

 ちなみに近年同枠で出演したホリプロ所属の女優には、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)で主演をつとめた石原さとみ(30)がいる。

■米倉のバーター説も浮上した武井咲の大健闘

 今回の高畑と綾瀬と同じようパターンが、今期では別の枠でも起きているようだ。それが木曜9時枠の『黒革の手帖』(テレビ朝日系)で主演をつとめた武井咲(23)と、10月からスタートする『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(同)に出演する米倉涼子(42)である。

「こちらも高畑と綾瀬のように、二人共同じ事務所のオスカーです。こちらは公式なバトンタッチが行われてはいませんが、オスカーとしては、武井の『黒革の手帖』は米倉の『ドクターX』の準備が整うまでの“橋渡し”的な部分もあったでしょう。現状、業界では『低視聴率女優』というレッテルを貼られがちな武井なので、今回の作品の出演は米倉のバーター的な役割だったとも言われており、さほど期待もされていなかったとか」(前出・芸能記者)

『黒革の手帖』は、過去にも何度もドラマとして放送されてきたため、周囲の期待も薄かったようだが、結果としては予想外のことが起きたようだ。

「周囲の予想を上回り、全話平均視聴率は月9の『コード・ブルー』(フジテレビ系)・『カホコ』に続いて、3位の11.45%を記録するなど、視聴率の面で大健闘した。さらに最終回間際に、武井におめでたい話もあったからか、最終回の視聴率も13.0%と比較的高い数字を記録しました。高畑同様に、武井も先輩の米倉から順調にバトンをつなぐことができたようです」(同・記者)

 10月から新たに始まる様々なドラマは、一体どんな結果となるのか楽しみだ。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する