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 女優の芦田愛菜(13)が12日放送の『この差って何ですか? 外国人がわからない! 日本のふしぎな差』(TBS系)で見せた頭の良さが、ネット上で話題になっている。番組では「お札には製造年が入っていないのに、硬貨には入ってる。この差は?」という問題を芦田に出題。芦田は即座に「(劣化や損傷の分かりづらい)硬貨の交換の目安になりますよね。いつ作られたか製造年が入っていると分かる」と即答した。芦田は出演者の中では最年少。普通なら子供らしい回答を期待されるところだが、他の大人の回答者をさしおいて正解してしまったのだ。

 この中学生ばなれした知性には、ネットSNS界隈でも「俺らよりはるかに賢い」「さすが偏差値70の慶應中等部」「子供らしさの演出してないとこに好感持てる」などと驚きの声があがっている。

「これで俄然、クイズ番組で「次期ものしり枠」に愛菜ちゃんが浮上しました。東大タレントのような堅さもないし、やくみつる(58)のように知識をひけらかせたい欲もない。年間300冊という読書量が生んだ地頭の良さは、お茶の間でも好感が持たれるはず」(テレビ制作会社幹部)

 さらに、テレビ業界では意外な方面からも、芦田の知性を求める声が上がっているという。

「それは女性スター不在の”報道番組”です。『ユアタイム』(フジテレビ系)で原稿を噛みまくった市川紗椰(30)も消え、『NEWS ZERO』の桐谷美玲(27)はあいかわらず置物状態。局アナでも、まともにニュース解説が出来る女性となると皆、取材記者のキャリアも経た40代以上。ニュース番組に相応しい知性と華を添えられる芦田はまさに待望された存在。『NEWS ZERO』で櫻井翔(30)との”慶應コンビ”を待望する声が起きてもおかしくない」(テレビ局報道スタッフ)

 だが、いくら頭が良くとも「キャスター」は無理ではないか。前出のスタッフは「”あの人”のお墨付きがあるから大丈夫」と説明する。

「芦田は4月18日に映画イベントに出演したが、その時に一緒だったのが池上彰氏(66)。最初は池上も、芦田を子供扱いして『石油の単位は知ってるかな?』と尋ねたが、芦田は『バレルですか』と普通に即答。さらに池上氏が”シェール革命”の解説をした時には、ガスが含まれる『頁岩(けつがん)層』についての知識を披露し、池上に『よく知ってるね。さすが!』と言わしめました。さらに池上は『(芦田が目を輝かせ)”もっと知りたい光線”を出すので、こういう生徒さんだとついついしゃべっちゃうわけですよ。素晴らしい聞き手だと思います』とベタ褒めでした」

 女性キャスターとして解説に必要な「知性」と、いち中学生としての素朴な「聞き手役」を兼ね備える逸材というワケである。ともあれ、大人顔負けの芦田愛菜がスゴいのか、それとも中学生に”知性”を頼らねばならない芸能界が情けないのだろうか。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。