「データ前借り」に「深夜割」 - nuroモバイルがユニークな料金プランを投入
●ちょっと変わった料金プラン
ソニーネットワークコミュニケーションズは1日、MVNOサービス「nuroモバイル」において「データ前借り」「深夜割」といったユニークな料金プランや新サービスを追加すると発表した。都内では記者説明会を開催し、その詳細について紹介した。
記者説明会には、同社 モバイル事業部門の細井邦俊氏が登壇した。この日のトピックは、データ前借り、10分かけ放題、深夜割、サポートの充実など。8月から順次、サービスを開始する。
○翌月のデータ容量を前借りできる「データ前借り」
データ前借りは、パケット容量が足りないときに(当月の利用料金はそのままに)翌月のデータ容量を前借りできるサービス。前借りできる容量の単位は1MBで回数は無制限、前借り可能な容量は2GBまで。1GB刻みプランの利用者を対象にしている。
細井氏は「月末になるとデータ容量が足りなくなり低速通信になってしまうが、買い足すまでもない、そんな方も多い。もう少しだけあれば良い、そんな方に便利に使ってもらえるのがデータ前借り。無駄な容量を残すことなく、適正な量を使い切れるサービスになっている」と説明する。
なお、データ前借りを申し込める期間は、月初日から月末日の前日まで。例えば8月なら30日までで、8月31日には申し込めない。これは月をまたいだときの処理でトラブルを防ぐためだという。
○「かけ放題」を5分から10分に
現行の5分かけ放題サービスは、月額800円(税抜、以下同)のまま時間を延長した「10分かけ放題」に拡大する。すでに5分かけ放題を利用しているユーザーも、自動的に10分かけ放題に移行される見込み。国内通話回数 無制限で、10分を超えると10円/30秒で課金される。サービスの対象者は、1GB刻みプラン、時間定額プラン、0 SIMの利用者となっている。
料金シミュレーションでは、10分かけ放題の提供により、例えば2GB 700円+音声SIM 700円+10分かけ放題 800円を契約すると、月額2,200円で音声通話付きサービスが利用できる。同様に、データ通信をほとんど使わないユーザーなら、0円スタートの0 SIMを利用して月額1,500円での運用が可能。細井氏は、競合他社のサービスよりお得に利用できる点をアピールした。
○午前1時から6時まで容量無制限で使える「深夜割プラン」
このほか、新たな時間定額「深夜割プラン」を月額1,500円で提供する。これは午前1時から6時までの5時間に限り、容量無制限の高速通信が可能になるプラン。ただし指定時間外は低速通信の200kbpsになる。細井氏は「お客さまの利用動向を調べると、深夜に限って多く使う方がいらっしゃった。また、通信会社は深夜の帯域に余裕がある。こうした事情から導入を決めた」という。
これまで1GB刻みプランを軸にしてきた同社の料金プラン。今回の深夜割の追加により、時間定額プランにも選択肢が広がった。同社では今後、利用者の要望が多ければ3時間/日プラン、6時間/日プランなども検討の余地があると説明する。
●端末補償や設定サポートも用意
○端末補償や設定サポートも用意
オプションサービスも充実をはかっていく。端末補償に関しては、月額500円で提供。自然故障、破損、水濡れの場合に修理・交換をサポートする。nuroモバイルで購入した端末はもちろん、そうでない端末(Android、iPhone、モバイルWi-Fiルータなど)にも対応する。
また、設定サポートとして2プランを提供する。「訪問サポート」は1回8,000円からのサービスで、スタッフが電話1本で日本全国のユーザー宅に訪問。45分以内でサポートを受けることができるという。「遠隔サポート」は1回2,000円からで、専用アプリを使ってWi-Fiの設定や、スマホの基本をサポートする。細井氏は「料金を明確にした上で、より安心、信頼いただけるサービスを提供していく」と述べた。
○Wi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi」の提供
夏季休暇が近づくこの時期に、海外データ通信Wi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi」が発表された。国によって利用料金は異なるが、例えば最安国なら1日300円から利用できる。提供対象となるのはnuroモバイルの利用者。
細井氏は「初期費用は必要なく、空港のカウンターでの受け取りに対応する。世界200か国に対応している。SIMの入れ替えも一切不要なので、気軽に使っていただける」とした。
端末代金の支払い方法について新たに「分割クレジット(JACCS)」と、受け取り時に支払う「(宅急便コレクト)」に対応した。「支払いの仕方に関しても、ニーズに応えられる仕組みができたのではないかと思っている」と細井氏。端末ラインナップでも、新モデルが追加。「ZenFone Zoom S」「ZenFone Live」(ASUS製)、WiFiルータ「+F FS030W」(富士ソフト製)などが利用可能になっている。
○これからNVMOを使うユーザーがターゲット
質疑応答でターゲット層について聞かれると、細井氏は「MVNOに興味を持ち始めた方を対象にしている。年代は20代から50代くらいまでが多く、男女比では男性が多い。いろんな層の方からお申し込みいただいている。そのためnuroモバイルでは、シンプルで分かりやすいサービスを心がけている」という。
市場のシェアの割合について聞かれると「テレビCMや大規模な広告などは、まだ打てていない。(サービスを宣伝できるのは)こうした場のみで、シェアは、まだまだ目標まで届いていない」と回答。今後については「競合他社と同じサービスでは選んでいただけないので、いかにニーズを捉えて良いものを提供していくかだと思っている」と説明した。
ソニーネットワークコミュニケーションズは1日、MVNOサービス「nuroモバイル」において「データ前借り」「深夜割」といったユニークな料金プランや新サービスを追加すると発表した。都内では記者説明会を開催し、その詳細について紹介した。
記者説明会には、同社 モバイル事業部門の細井邦俊氏が登壇した。この日のトピックは、データ前借り、10分かけ放題、深夜割、サポートの充実など。8月から順次、サービスを開始する。
データ前借りは、パケット容量が足りないときに(当月の利用料金はそのままに)翌月のデータ容量を前借りできるサービス。前借りできる容量の単位は1MBで回数は無制限、前借り可能な容量は2GBまで。1GB刻みプランの利用者を対象にしている。
細井氏は「月末になるとデータ容量が足りなくなり低速通信になってしまうが、買い足すまでもない、そんな方も多い。もう少しだけあれば良い、そんな方に便利に使ってもらえるのがデータ前借り。無駄な容量を残すことなく、適正な量を使い切れるサービスになっている」と説明する。
なお、データ前借りを申し込める期間は、月初日から月末日の前日まで。例えば8月なら30日までで、8月31日には申し込めない。これは月をまたいだときの処理でトラブルを防ぐためだという。
○「かけ放題」を5分から10分に
現行の5分かけ放題サービスは、月額800円(税抜、以下同)のまま時間を延長した「10分かけ放題」に拡大する。すでに5分かけ放題を利用しているユーザーも、自動的に10分かけ放題に移行される見込み。国内通話回数 無制限で、10分を超えると10円/30秒で課金される。サービスの対象者は、1GB刻みプラン、時間定額プラン、0 SIMの利用者となっている。
料金シミュレーションでは、10分かけ放題の提供により、例えば2GB 700円+音声SIM 700円+10分かけ放題 800円を契約すると、月額2,200円で音声通話付きサービスが利用できる。同様に、データ通信をほとんど使わないユーザーなら、0円スタートの0 SIMを利用して月額1,500円での運用が可能。細井氏は、競合他社のサービスよりお得に利用できる点をアピールした。
○午前1時から6時まで容量無制限で使える「深夜割プラン」
このほか、新たな時間定額「深夜割プラン」を月額1,500円で提供する。これは午前1時から6時までの5時間に限り、容量無制限の高速通信が可能になるプラン。ただし指定時間外は低速通信の200kbpsになる。細井氏は「お客さまの利用動向を調べると、深夜に限って多く使う方がいらっしゃった。また、通信会社は深夜の帯域に余裕がある。こうした事情から導入を決めた」という。
これまで1GB刻みプランを軸にしてきた同社の料金プラン。今回の深夜割の追加により、時間定額プランにも選択肢が広がった。同社では今後、利用者の要望が多ければ3時間/日プラン、6時間/日プランなども検討の余地があると説明する。
●端末補償や設定サポートも用意
○端末補償や設定サポートも用意
オプションサービスも充実をはかっていく。端末補償に関しては、月額500円で提供。自然故障、破損、水濡れの場合に修理・交換をサポートする。nuroモバイルで購入した端末はもちろん、そうでない端末(Android、iPhone、モバイルWi-Fiルータなど)にも対応する。
また、設定サポートとして2プランを提供する。「訪問サポート」は1回8,000円からのサービスで、スタッフが電話1本で日本全国のユーザー宅に訪問。45分以内でサポートを受けることができるという。「遠隔サポート」は1回2,000円からで、専用アプリを使ってWi-Fiの設定や、スマホの基本をサポートする。細井氏は「料金を明確にした上で、より安心、信頼いただけるサービスを提供していく」と述べた。
○Wi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi」の提供
夏季休暇が近づくこの時期に、海外データ通信Wi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi」が発表された。国によって利用料金は異なるが、例えば最安国なら1日300円から利用できる。提供対象となるのはnuroモバイルの利用者。
細井氏は「初期費用は必要なく、空港のカウンターでの受け取りに対応する。世界200か国に対応している。SIMの入れ替えも一切不要なので、気軽に使っていただける」とした。
端末代金の支払い方法について新たに「分割クレジット(JACCS)」と、受け取り時に支払う「(宅急便コレクト)」に対応した。「支払いの仕方に関しても、ニーズに応えられる仕組みができたのではないかと思っている」と細井氏。端末ラインナップでも、新モデルが追加。「ZenFone Zoom S」「ZenFone Live」(ASUS製)、WiFiルータ「+F FS030W」(富士ソフト製)などが利用可能になっている。
○これからNVMOを使うユーザーがターゲット
質疑応答でターゲット層について聞かれると、細井氏は「MVNOに興味を持ち始めた方を対象にしている。年代は20代から50代くらいまでが多く、男女比では男性が多い。いろんな層の方からお申し込みいただいている。そのためnuroモバイルでは、シンプルで分かりやすいサービスを心がけている」という。
市場のシェアの割合について聞かれると「テレビCMや大規模な広告などは、まだ打てていない。(サービスを宣伝できるのは)こうした場のみで、シェアは、まだまだ目標まで届いていない」と回答。今後については「競合他社と同じサービスでは選んでいただけないので、いかにニーズを捉えて良いものを提供していくかだと思っている」と説明した。