まさに急転直下の展開で、ヘタフェ入団が決まった柴崎。昇格プレーオフ決勝で鎬を削ったチームが新天地に。(C)Getty Images

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 ついに新天地が決まった。
 
 7月18日、リーガ・エスパニョーラ1部のヘタフェは、公式サイトで日本代表MF柴崎岳の獲得を発表。簡略に以下のように示した。
 
「日本代表のガク・シバサキがやってきた。これから4シーズンに渡って『アスロネス(ヘタフェの愛称で、濃青の意』の仲間となる。彼は2016年のクラブワールドカップで攻撃的MFとして名を揚げ、ブロンズボール賞に輝いた。各年代の日本代表に選出され、2015年のアジアカップにもエントリーされている。新入団のお披露目は7月21日の金曜日11時から、コリセウム(ヘタフェの本拠地)で行なわれる予定だ)
 
 前所属テネリフェとの契約が6月末で満了となって以降、リーガ1部のクラブを中心に様々な移籍先が取り沙汰された。最有力と目されていたのは昇格組のレバンテで、柴崎の代理人が現地する姿がスクープされるなど信憑性も高かったが、なんと昇格プレーオフ決勝の2連戦で激闘を繰り広げた相手、ヘタフェが新天地となった。
 
 ヘタフェは1983年に創立された“若いクラブ”で、マドリード郊外のヘタフェを本拠地とし、2004-05シーズンに初めて1部に昇格。以降はコンスタントにトップリーグで結果を残し、ヨーロッパリーグ(EL)にも3度出場している。15-16シーズンに降格の憂き目に遭うも、昇格プレーオフを勝ち抜いてわずか1年で返り咲きに成功。MFダニエル・パチェコ、GKヴィンセント・グアイタ、DFダミアン・スアレスなど実力派が名を連ねる。監督はペペ・バルバラス。
 
 今夏は1部での中位定着を期し、大々的な補強オペレーションを展開。3人の主力選手の買取りを決め、ベティスからDFブルーノ・ゴンサレスを、サラゴサ(2部)からFWアンヘル・ロドリゲスを獲得した。柴崎は、3番目のニューフェイスとなる。
 
 念願の1部クラブへの入団を果たし、どんなパフォーマンスを披露するのか。期待が高まる。