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ソーラーフロンティアは、出力および機能性を大幅に向上させた新型CIS薄膜太陽電池「SFKシリーズ」の出荷を2018年1月から開始すると発表した。本製品は、180W、185Wと公称最大出力別に2種類の型式をラインナップしたほか、モジュール構造を改造することによって排水性や意匠性などの機能面の向上や軽量化も実現した。

同社は、昨今の消費者の電力自給自足への関心の高まりや、政府が進める2020年のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)標準化政策を受け、国内の住宅市場を重要なターゲットとし、年初より太陽電池モジュール出力の大幅な向上に取り組んできた。今回、当該研究開発の成果を生産工場へと適用し、太陽電池セルの成膜プロセスを大幅に改良することで、同サイズの現行品と比べて最大10Wの出力向上に成功したという。

機能面では、太陽電池モジュールの構造設計を改良し、構造材料の変更や軽量化を行うことで、太陽電池モジュールの質量を現行品比で1.5kg軽量化した。さらには、新しいフレーム構造を採用したことにより、パネルを水平設置した際の水切り性能が向上し、汚れの付着による出力低下を抑える機能が加わった。このほか、太陽電池モジュールの表面に露出していた銀色の配線をなくすことで、黒一色のスタイリッシュな外観が一層際立つように工夫したという。

新製品「SFKシリーズ」は、宮崎県の国富工場において生産開始するという。受注は2017年9月8日から、出荷は2018年1月5日からを予定している。積雪などに備えて耐荷重をさらに高めた新シリーズ製品も、順次発売予定だ。なお、新製品の発売に伴い、現行の「SFシリーズ」の一般販売は2017年末をもって終了とする。