レアル・マドリーFWカリム・ベンゼマは、フランス代表復帰を諦めていない。だが、当の代表はベンゼマを視野に入れていないのかもしれない。

ベンゼマは2015年、代表のチームメートだったマテュー・ヴァルブエナのセックステープをめぐる恐喝事件への関与が取りざたされて以降、フランス代表から遠ざかっている。最後にフランス代表でプレーしたのは、2015年12月。事件の影響でEURO2016にも招集されなかった。

大会後もベンゼマはディディエ・デシャン監督から呼ばれることがなく、今年3月に「説明してほしい」と不満を吐露。「レ・ブルー」のユニフォームを再び着る夢を捨てていないと述べている。

だが、フランスサッカー協会はすでにベンゼマのことを忘れているのかもしれない。それをうかがわせるのが、フランス代表公式ツイッターの投稿だ。

レアル・マドリーがチャンピオンズリーグ決勝進出を果たしたことを受け、フランス代表公式ツイッターは、同クラブに所属するラファエル・ヴァランに祝福のメッセージをツイートした。


だが、同じくマドリーでプレーするベンゼマには言及せず。決勝進出を決定づけたイスコのゴールを演出するなど、アトレティコ・マドリー撃破に貢献したベンゼマには一切触れず、ヴァランのことだけを祝ったのだ。

当然、あるサポーターからは「ベンゼマは? あなたおかしいよ」とクレームの声も。


フランス代表公式ツイッターはこれに対し、昨年代表に選出された選手たちに関するニュースのみをツイートしていると釈明した。


しかし、あるファンはこれに対しても、すでに現役を退いているシルヴァン・ヴィルトールの誕生日を祝うツイートをするのは一貫していないと指摘している。


いずれにしても、フランス代表公式ツイッターが欧州最高峰の舞台で決勝に進んだベンゼマに祝福のメッセージを発しなかったことは事実。ベンゼマはどのような心境だろうか。