長友佑都が所属するインテルが9日、ステファノ・ピオリ監督の解任を発表した。

インテルは直近のセリエAで2分け5敗と7試合白星なし。イタリアメディアによると、クラブワーストの8試合白星なしという記録まで1試合に迫っている。2カ月近く勝利がないことで、クラブはシーズン途中に招へいしたピオリ監督の解任を決定した。


今季のインテルは開幕まで2週間を切っていた8月上旬、ロベルト・マンチーニ元監督が退任。現役時代からイタリアリーグを経験したことがないオランダ人のフランク・デ・ブールを招へいしたが、開幕から不振が続いたことで、11月に入って再び監督交代に動いた。

ユースを率いるステファノ・ヴェッキ監督が暫定で2試合を率いたのち、インテルの指揮を執ったのが、ラツィオでチャンピオンズリーグ出場権獲得経験を持つピオリ監督だった。就任から4試合は公式戦で1勝1分け2敗だったが、以降は公式戦9連勝を飾るなどチームを復調させる。

だが、2月にユヴェントスやローマといった上位との直接対決を落とすと、3月上旬こそカリアリに5得点、アタランタに7得点とゴールを量産して勝利したものの、以降は前述のように7試合白星なし。ヨーロッパリーグ出場権の獲得も危うくなっている。

残留を争うジェノアに敗れた前節まで、ピオリ監督への信頼を強調していたインテルだったが、転落に歯止めがかからないことで、解任に踏み切ったようだ。

セリエAで7位のインテルは、勝ち点3差で追う6位ミランと欧州への切符を争っている。リーグ戦の残り3試合は、サッスオーロ、ラツィオ、ウディネーゼと対戦。ヴェッキ監督代行は、チームをヨーロッパの舞台に連れていくことができるのだろうか。