ペンス米副大統領は19日、横須賀基地に配備されている原子力空母ロナルド・レーガン艦上で演説を行い、北朝鮮についてアジア太平洋地域における最も危険な脅威だと指摘し、米国は「力の道を選ぶ」と表現し、北朝鮮に対して強い姿勢で臨むことを強調した。(イメージ写真提供:123RF)

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 ペンス米副大統領は19日、横須賀基地に配備されている原子力空母ロナルド・レーガン艦上で演説を行い、北朝鮮についてアジア太平洋地域における最も危険な脅威だと指摘し、米国は「力の道を選ぶ」と表現し、北朝鮮に対して強い姿勢で臨むことを強調した。

 北朝鮮のミサイル問題は日本にも大きな影響を与えているが、中国メディアの今日頭条が19日付で掲載した記事は、北朝鮮が核兵器を保有した場合における「中国に与える影響」について論じている。

 記事は、中国の軍事評論家の見解として、「多くの中国人ネットユーザーは北朝鮮が核兵器を保有する意味を軽く見ている」と指摘したうえで、「多くの中国人は、北朝鮮はイスラム国のようなテロ行為に走ることはなく、世界に対して何の危険性もない国と誤認」しており、ただ「米国メディアが騒ぎ立てているだけだと考えている」と指摘した。

 しかし、もし北朝鮮が核兵器を保有し、「戦闘機やミサイルに搭載した」といった事態が発生した場合、日本や韓国も「半年以内」で核武装することになるとし、また、米国も日本と韓国に核兵器を配備することになるだろうと予測。そうなれば中国はまたたく間に核の大きな脅威にさらされることになると論じた。

 また、仮に北朝鮮がこのまま孤立の道を突き進むなら、「制御不能かつ被害予測が不能なアジア戦争が引き起こされる」と説明、そうなれば「中華民族の偉大なる復興」を目指す習近平政権の「中国の夢」を実現する機会も失われてしまうと指摘した。

 日本政府は21日、各都道府県に対して、北朝鮮のミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について説明会を開き、落下可能性のある場合には政府の緊急メッセージを防災行政無線などで流すこと、また屋外にいる場合には出来るだけ頑丈な建物や地下に非難するなどの行動を直ちに取るよう求めると説明した。北朝鮮のミサイル問題は日本・韓国・中国それぞれの国に大きな不安を与えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)