TBS「バース・デイ」(22日放送分)では、「力士だった男たちの第2の人生」として、元佐渡ヶ嶽部屋・琴別府こと、三浦要平氏の現在を伝えた。中学卒業後、スカウトにより佐渡ヶ嶽部屋に入門すると、8年目で十両に昇進。27歳で迎えた1993年の1月場所で若花田、貴花田を破り、「若貴キラー」として話題になった。

だが、同じ場所の13日目で悲劇が待ち受けていた。三浦氏は、旭道山との一番で股関節を負傷し、休場に追い込まれた。その後もケガに苦しみ、1997年の32歳で引退。第2の人生に選んだのがラーメン店の開業だった。

熊本のラーメン店で修行し、32歳で千葉にラーメン店を開業した三浦氏だったが、36歳の時に脳梗塞を発症。この時、子供は3人いて、妻のお腹には4人目の命も授かっていた。それでも命に別状はなく、その後も千葉で店を続けたが、2013年に故郷の別府に戻り、新たにラーメン店を開いた。

今も後遺症により足を引きずりながら、仕事場へ向かう三浦氏は、51歳。現在の店は、妻と姉の3人で切り盛りしており、1日に200人が訪れる人気店にまで成長した。遣り甲斐を訊かれ、「お客さんが美味しいって言ってくれること」と笑顔を見せた三浦氏は、「今の仕事が続いていければいいなと思ってます。慣れないですけど。やるしかない」とカメラに語った。