【警告】浦和=青木(80分)、森脇(86分) 札幌=福森(32分)、荒野(66分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】関根貴大(浦和)

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[J1・8節]浦和レッズ 3-2 コンサドーレ札幌/4月22日/埼玉スタジアム
 
【チーム採点・寸評】
浦和 6.5
昨季までであれば攻めあぐねていた5バックの壁を、R・シルバの個の力で突破し先制に成功。一旦は同点とされたものの、敵陣に隙が生まれてきたところを見逃さず5トップになって攻めた際に貴重な2点目を奪った。「自分たちで難しい試合にしてしまった」(関根)という展開だが、特長を消してこようとする相手の上を行って勝てたのは収穫だ。

【浦和 3-1 札幌 PHOTO】Rシルバ、関根、興梠がゴール。粘る札幌を倒す。

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
ペナルティエリアを飛び出して都倉に渡りそうなボールをカットするなどリベロの役割もこなす。10代からの”戦友”である兵藤に決められた失点は、今後の発奮材料にしたい。
 
DF 
46 森脇良太 6
確実にボールが収まり起点になる。ただこの日はギャップを突こうとすると兵藤のマークにあい、高い位置でなかなか仕事をできなかった。
 
6 遠藤 航 6
興梠に決定的なパスを通すなど、強い縦の意識が感じられた。逆にやや攻め急いでいる印象もあったか。
 
5 槙野智章 6
守備時はサイドで槙野のマーク役になる菅のチェックをものともせず、積極的に仕掛ける。相手が守備的な布陣にした際に効果的に揺さぶりをかけた。
 
MF
24 関根貴大 6.5 MAN OF THE MATCH
決定機をモノにできずいたにいたが……40分、ついにゴールを奪取。22歳になって迎えた初戦、力と技を結集させた一撃だった。絶対軸になってきたR・シルバと迷ったがMOMに選出。
 
10 柏木陽介 6(75分 OUT)
CKからR・シルバの先制ゴールを演出。全体が前掛かりになるなか、上手く全体をコントロールしていた。首のあたりを気にしながら途中交代に。
 
22 阿部勇樹 5.5
リンクマンとしての役割をこなしつつ、札幌のスピード感ある2列、3列目からの飛び出しに対応。ただ危うい位置でのボール逸もあった。
 
3 宇賀神友弥 6(82分 OUT)
札幌の1点目はポジションが微妙で、オフサイドを取ってもらえず。一方、左サイドで攻撃の起点となり、2点目につながるクロスを放った。プラスマイナスゼロで、及第点に。
 
9 武藤雄樹 6
序盤は小さなミスが目立ち、シュートも外した。ただ泥臭いプレーで潰れ役となり2点目につなげる。その献身性がチームを助けた。

30 興梠慎三 6.5
強烈なヘディングシュートから(GKに弾かれる)、関根の2点目をもたらす。2度の決定機を逃したが、粘りで奪ったPKをきっちり沈めた。
 
8 ラファエル・シルバ 6.5
欲しかった先制点を倒れ込みながらもねじ込む。確実にボールを収めた。バタついた時間帯に前線で起点を作れたことは大きな勝因。

交代出場
MF
16 青木拓矢 -(75分 IN)
都倉に持ち込まれた場面では、冷静にボールを奪い取り事なきをえる。
 
18 駒井善成 -(82分 IN)
持ち味のドリブルで攻め込む機会は限られた。守備もこなしががら、勝利に貢献した。
 監督
ペトロヴィッチ 6
リトリートして守備を固める相手に対し、その上を行く精度の高いコンビネーションサッカーで勝点3を奪った。珍しく交代カードを使い切らなかった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【札幌|採点・寸評】
GK
25 ク・ソンユン 5.5
関根、興梠らのシュートをストップしていたが……、浦和の怒涛のアタックを封じ込めることはできなかった。失点のうち1本を止めていれば……。
 
DF
20 キム・ミンテ 5
対応していたR・シルバに決められた。興梠の動き出しにも一歩遅れ、競り負けてしまっていた。
 
2 横山知伸 5.5
最終ラインをコントロール。終盤はラインを下げてしまい、反撃につなげられなかった。

24 福森晃斗 6
積極的に仕掛けてくる関根のドリブルを止め切れず劣勢を招いた。87分の小野が蹴ると見せかけて、突き刺したFKは見事だった。
 
MF
26 早坂良太 5.5(90分OUT)
右サイドで守備に重心を置きつつ、オーバーラップを試みる。しかし攻撃では目立った活躍を見せられなかった。
 
27 荒野拓馬 5(79分OUT)
よく走ってスペースに顔を出していた。しかしファウルが目立ち、66分に警告を受けたこともあって途中交代に。
 
10 宮澤裕樹 5.5
惜しいヘディングュートを放った。攻撃のアクセントを付けたかったものの、相手の素早いプレスに苦しんだ。
 
6 兵藤慎剛 6
一瞬の隙を見逃さず左足でシュートを叩き込み、今季初ゴールを記録。その後も守備時には森脇にマークにつくなど全体のバランスを取っていたが、もうひと仕事したかった。
 
3 田中雄大 5(72分OUT)
よく走ってはいたものの、関根に完全にサイドを掌握されてしまった。
 
38 菅 大輝 6
攻撃時は都倉の近くで2トップ気味に、守備時は右サイドで槙野の攻め上がりを抑えるふたつの役割をこなす。兵藤のゴールをヘッドでアシスト。
 
FW
9 都倉 賢 5.5
ポストプレーから菅に落とし、兵藤のゴールにつなげる。前線で脅威を与え続けたが、ボールを受ける機会が限られた。
 
交代出場
MF 
13 内村圭宏 5.5(72分OUT)
よく動いて攻撃のテンポを速め、投入後に試合が動いた。
 
MF
44 小野伸二 -(79分IN)
FKの場面では蹴ると見せかけて、福森のゴールを”アシスト”。テクニカルな足技も見せ、埼スタで存在感を示した。
 
16 上原慎也 -(90分IN)
あと1点を奪いに行き、前線からプレッシャーを与えたがチャンスは訪れなかった。

監督
四方田修平 5.5
浦和対策はある程度ハマった。が、惜しかったとはいえ、敗れたのは事実。積極的に走るスタイルを、ゴールにつなげたい。攻撃のバリエーションが限られている印象も受けた。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。