中部、近畿地方に展開するラーメンチェーン店「Sugakiya(スガキヤ)」(スガキコシステムズが運営、本社:愛知県名古屋市)のラーメンを食べたことはあるだろうか。

「スガキヤ」のラーメン(Yusuke Kawasakiさん撮影、Flickrより)

スプーンとフォークを足して2で割ったような形の食器「ラーメンフォーク」を使うのが、「スガキヤ」流の食べ方だ。

関西出身のJタウンネット記者は生まれてこの方、スガキヤのラーメンを食べたことがない。せめて「スガキヤ」気分だけでも味わいたい。そう思った記者は「ラーメンフォーク」でカップラーメンを食べることにした。

えっ?そんなのどうやって手に入れるんだって?

スガキヤ店舗でも販売されていないこの「ラーメンフォーク」、実は東京・表参道で売られているのだ。

値札にはスガキヤの名前が...

「ラーメンフォーク」は1978年、大量に捨てられる割りばしを見て、当時の社長が思いついた食器だ。これがニューヨーク近代美術館(MoMA)の店舗「MoMA Design Store」(東京都渋谷区)にある。MoMAの代表的な商品から限定商品まで、コレクションの数々が並んでいるショップだ。





「MoMA スガキヤ ラーメンフォーク」。値札にはスガキヤの名前が......。


箱には「RAMEN SPOON+FORK」との説明書きがある。

税込1404円(安い?)。食器メーカーのノリタケとスガキヤが共同開発のもと、クリエイティブディレクターの高橋正実さんが2007年、デザインをリニューアルしたという。なお、表参道の実店舗だけでなく、MoMAの通販サイトでも購入できる。



開けると、こんな感じ。想像以上に大きかった。



裏には「Sugakiya」と刻印されている。



今回食べるカップラーメンは、日○食品のアレ。月1程度で食べており、味は知り尽くしている。

まるでスパゲティを食べるように



まずは、スープから。直径4センチほどはあろう「スプーン」部分で、軽々とすくい上げられた。レンゲの代わりを務めるには十分な懐の深さだ。



めんがこれまたよく絡む。



箸ではこんなにたくさん、持てないかもしれない。



ラーメンフォークの柄を持ち、スパゲティを食べるかのように、先端部分に巻き付けると......



(くるくるっ)



こんなにたくさん引っかかった。こうして巻き付ければ、ラーメンをすする必要はなくなる!口を汚さず食べられるので、女子の皆さんはぜひ。



誰しも1度はカップラーメンを食べた際、箸で細かい具材をつまみ口に運ぶのを億劫に感じたことがあるのではないか。

だがラーメンフォークを使えば、スプーン部分で1度にまとめてすくえるので、そんなストレスからも解放される。食器1つでめんもスープも食べられる上、1口ごとの量を増やす仕掛けもあるとは......。


おいしくいただきました。

結論:「ラーメンフォーク」は世紀の発明である