[Jステーション-広島ホームテレビ]2017年4月6日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」で、安佐北区白木町のネコ駅長が紹介されました。安佐北区に猫が駅長を務める駅があり、観光客の人気を集めています。


志和口駅前(Opqrさん撮影、Wikimedia Commonsより)

JR志和口駅。春の交通安全週間のちらしの配布を見守っているのは、猫のりょうまです。地元住民からは、「夜遅く帰って来た時に迎えてくれます」といった声や、「いい子じゃけえね。おとなしいしホッとする。ここに帰ってきたら」という声が聞かれました。

2012年から「駅長」

りょうまは、2010年に駅員に保護されて以降、駅周辺に住み着いています。人なつっこい姿が人気で、12年に住民らが独自に「駅長」に任命しました。「りょうま」を見守る会の中原英起事務局長は、「これはいい男だね、凛々しいと、駅長の素質があると感じました」と駅長に任命した理由をいわれていました。

安佐北区白木町では、2012年からの5年間でおよそ700人も人口が減りました。住民らは、急激に進む過疎高齢化をくい止めたいと、りょうまを使ってあることを始めました。

地元に観光客を呼び込むため、駅の前には記念撮影ができるパネルが設置され、また「りょうま」を見守る会は、カレンダーや缶バッジなどのグッズをつくりました。事務局長は、「高校が閉校になるし、少子高齢化で人口も右肩下がりだから、人に集まってもらおうと」と切実な思いを語っていました。

りょうまを目当てに県外からも観光客が訪れるようになり、グッズも販売直後に完売する人気になりました。事務局長は、「りょうまは全国的に有名になっている。いわゆる知名度が高いということで、白木町を宣伝していきたい。とにかく人を集めたい、町内を回ってほしい」といわれていました。

住民らは、白木町周辺にある飲食店を載せたガイドブックの作成やイベントなどをおこない、さらなる観光客誘致につなげたい考えです。

ネコ駅長の町おこしが、今後どうなっていくか楽しみであるとともに、ネコ駅長に会いに行きたくなりました。(ライター・石田こよみ)