羽根田卓也

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9日、富山県の井田川カヌー競技場では「NHK杯全日本カヌースラローム」が開催され、リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得した羽根田卓也が、男子カナディアンシングルで優勝。日本選手権13連覇を達成した。

すると同日、日本テレビ「Going! Sports&News」には、羽根田が生出演。「前人未到13連覇 カヌー・羽根田(29)生直撃 リオから8か月 2つの変化」と題し、東京五輪に向け、さらなる進化を目指す羽根田に“リオ五輪後の変化”を訊ねた。

1つ目は、パドルの長さを挙げた羽根田。リオ五輪時から5cm長い、143cmにして「長いと体重もかけやすくなるんですけど、その分パワーもいる」と説明したが、パドルが長くなれば推進力は上がるものの、体への負担は増す。今大会も「ほとんど最後まで全速力では漕げなくて、それでバテてしまった」と、まだ適合中であるとしたが、「この長さをものにできれば、また力になる」と手ごたえを口にした。

もう1つの変化として、環境面を挙げた羽根田。テレビ出演や講演会の依頼が殺到し、「カヌー競技や自分の認知度がガラって変わりましたし、これがオリンピックメダルの力なんだなと改めて感じています」と話すも、「まだまだ欧米諸国に比べて環境面が劣っているので、我々が成績出すことによって改善されていくと思う」と、さらなる競技環境の向上に意欲をみせた。

そんな出演の最後にも、羽根田は「とにかく体験してほしいですね。競技というよりも気持ちのいいレジャーでもありスポーツでもあるので」と、カヌーの魅力をアピール。今後の目標を「もっと知ってもらう」とフリップ書き、そのためには「僕だけじゃなく、他の選手も、東京で成績を出すことが一番」などと力説したが、番組MC・上田晋也からは「個性的な字をお書きになりますよね。個性的って下手ってことですよ」などとツッコミが――。

それまで真面目に目標を語っていた羽根田だったが、自覚はあったようで、上田のツッコミに、「絶対いわれると思ったー」と声を張り上げた。