侍、28日は則本先発 WBCで“ダルビッシュ的”役割も…「与えられた場所で」
ヤフオクドームでの強化試合へ、26日にはブルペンで45球「修正できた」
3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は26日、KIRISHIMAサンマリン宮崎での4日間の強化合宿を打ち上げた。27日は移動日で、28日からは福岡、大阪で4試合の強化試合を行う。28日のCPBL選抜チャイニーズ・タイペイ戦（ヤフオクドーム）について、小久保裕紀監督は則本昂大投手（楽天）を先発させると明言。本番でフル回転が期待される右腕は「与えられたところで力を出すだけ」と力を込めた。
則本はこの日、強化合宿に入ってから2度目となるブルペンでの投球練習を行い45球を投げた。「最初はズレがあったけど、修正できました。引っ掛けていたけど、細かいコントロールを修正できた」。菅野（巨人）とともに投手陣の大黒柱となる男からは、余裕すら漂う。
「あとはキャッチャーとのコミュニケーションだけ。自分だけでやれることはやってきた。球数とかを考えながらやれたらしいし、そこは実戦を積み重ねていかないと修正できない」
強化試合でも確認作業を進めていく。
WBC本番では大会中に先発→中継ぎも？ 「そこまでは深く考えてない」
楽天では先発の絶対的エースだが、今回のWBCでは第2回大会のダルビッシュ有（レンジャーズ）のような役割を求められる可能性もある。ダルビッシュは先発3本柱の一角として大会に入ったが、準決勝以降はクローザーに“配置転換”。フル回転でチームの連覇に貢献した。当然、大会が始まってからのブルペンの状態次第だが、今回のメンバーでダルビッシュのような役割を任せるならば、則本が“適任”と言えるかもしれない。
本人は「そこまで深くは考えていない」としつつも「選手は与えられた場所で力を出すだけです。チームでも日本代表でもそれは変わらない」と言う。途中からブルペンでの“切り札”的な役割を任されれば、意気に感じてやるだけだ。
「もうすぐ開幕するので緊張感はありますけど、気負いはない。リラックスして本番に臨めたらいい」
まずは28日の実戦登板でしっかり準備を進める。世界一へのキーマンとなるだけに、“好スタート”を切りたいところだ。
