ー年収1,000万円では、都心で豊かな暮らしを求めることはできない。

結婚後も都心暮らしを視野に据える賢い女性なら、肌感覚として誰もが知っていること。

現実的には年収2,000万円以上あれば...そう考えつつ、年収3,000万円と聞けば浮き足立つ女がいる。

国税庁の「民間給与実態統計調査」から推計すると、年収3,000万以上を稼ぎだすのは、約500人に1人以下。人口の0.2%程度。

そんな経済的に恵まれた男性の妻の座を獲得したのは、一体どんな女たちなのだろうか。

その婚活戦略や結婚後の実態をお届けする。

これまでに、年収1,000万では暮らせないと嘆く真美、同期が偶然御曹司だった麻衣、夫が稼ぐほど他の男性へ心を移す希子を紹介した。




【今週の年収3,000万の夫を持つ妻】

名前:典子(28歳)
夫の職業:貿易関連会社勤務(32歳)
夫の年収:3,200万
結婚前の職業:食品関連会社・事務職(父の会社)
住まい:赤坂


学歴こそ、婚活の最大の武器となる?


「失礼ですが、ご出身はどちらの大学ですか?」

これが、開口一番に典子が発した言葉だった。



典子の実家は九段下にある。初等科から高等科までを、通称三光町と呼ばれる聖心女子学院に通い、大学もそのまま聖心女子大学へ進学。苦労という言葉とは無縁の世界で育ってきた。

両親からの愛情をたっぷりと享受し、夫・祐一とは1年前に結婚。

夫である祐一は幼稚舎から大学までを慶應で過ごした、生粋の慶應生だ。慶應内格差でも見受けられるように、慶應内でも幼稚舎から居る幼稚舎組と、大学からの外部生とでは全く異なる意味を持つ。

また、幼稚舎組は卒業後も内輪で強固なコミュニティーを作っており、そこに外部生が入り込む余地はない。祐一もご多分にもれず、現在も交流があるのは幼稚舎からの友人が多数を占める。

そんな二人が出会ったのは、学生時代まで遡る。慶應と聖心の繋がりが強いことは有名だが、その時はまだ顔見知り程度だった。

しかし、2年ほど前に知人に誘われた誕生日会で偶然の再会を果たすとそこから二人の交際が始まり、結婚の運びとなった。

祐一が、典子との結婚を決めた理由はただ一つ。

祐一の家系で決められている、“嫁は聖心女子出身以外認めぬ”という家訓に従ったからだ。


3,000万夫の妻になれるかどうかは、6歳でふるいにかけられていた...?!


今更婚活をしている女子の、圧倒的不利な状況


祐一の一家は、父親も兄も幼稚舎から慶應というまさに“慶應一家”である。そして祐一の母親と兄の嫁は、二人とも“聖心女子”出身だ。

「義母が聖心女子以外を認めない方なんです。出生の分からぬ女性より、躾と教養が備わっている女性を願うのは当然のこと、とおっしゃってます。」

確かに地方出身者が多く、育ってきた背景が明確に掴みにくい人が多い東京。結婚前に女性側から聞いていた話と、籍を入れてから明るみに出てくる話が異なり、“一杯食わされた”ことに気がついたと聞くのはそう珍しいことではない。

その点、初等科から私学の女子校、しかも母親本人の母校である聖心女子に通っている典子は、何も言わなくても育ちが分かるので安心だ。

何よりも、祐一の母親が育ちにこだわるのにはもう一つ理由がある。当然の事ながら、祐一と典子の子供は、是が非でも慶應幼稚舎に入れなければならない。

受験となれば夫・祐一だけでなく、妻・典子側の経歴や家系も非常に重要となる。典子は条件的に素晴らしかった。

「初等科受験の時...言うならば6歳の時から既に自分がふるいにかけられていたのだと、結婚する時に気がつきました。」




その差、歴然たり...優位な少人数制レース


祐一は甘い顔立ちに次男特有の優しさと器用さが加わり、昔から女性に困ったことがない。大学卒業後はイギリスの大学院へ1年間留学し、帰国後そのまま父親が経営する貿易関連の会社に入社。絶えることなく女性が隣にいたのは言うまでもないだろう。

しかし母親の“聖心絶対”規則のため、どれほどの絶世の美女がいようとも結婚は果たせぬ夢となっていた。そんな時、典子と再会し、急かされるように結婚したのだ。

平成29年1 月報・人口推移(総務省統計局)によると、日本の人口・約1億2千万人のうち、女性は約6,500万人。そのうち、20代・30代の女性は約1,360万人となる。

その一方で、聖心女子学院の初等科は一学年あたり約100人。祐一の”お嫁さん候補”を算出するのに、単純に1学年100人とし、20歳から39歳までの聖心女子学院出身者を導くと2,000人になる。

1,360万人対2,000人。年収3,000万の夫である祐一を手に入れた典子の、圧倒的優位な倍率は歴然たるものである...。


終わらぬ勝負、3,000万の夫を手に入れた妻の強さとは


ゴールのその先にある、新たな試練


聖心女子は卒業後、“宮代会”という卒業生が会員となる会がある。出身校に尋常ではない誇りを持つ聖心生にとって、この会は非常に大きな意味を持ち、一種のステータスとなるそうだ。

ここに義母、義姉と参加している典子。聡明で、煌びやかな旧友たちに会っても恥ずかしくない暮らしをしている典子だが、現状として、祐一は“次男”である。会社は長男が継ぐことになるであろう。

-どうせなら、トップを目指してもらえぬだろうか...

旧友たちに話しても、恥じないほどの役職には就いて欲しい。結婚してから、典子の祐一に対するプッシュは日々続いている。




家計管理は夫の努め。妻は隣で静かに微笑む


現在、赤坂のタワーマンションに夫婦二人で暮らしているが、元々裕福な実家同士。結婚する際に典子の両親から多額の援助を貰い、購入したマンション。

「旦那の詳しい収入や総資産など、全く存じ上げません。全て本人に任せておりますし、家計管理は数字に詳しい夫が担当する方が安心ですから。“妻は財布の紐を握れ”、なんて言うけれど、任せるくらいが丁度良いかと。」

大きく潤んだ瞳に綺麗に塗られたマスカラ。徹底的に紫外線を排除し、灼熱の輝く太陽と引き換えに手に入れたであろう、何一つくすみのない色白の肌を持つ典子。

もはや人間らしさを感じられぬ完璧な肌を見ながら、“人は学歴ではない”などと現を抜かすのは、負け犬の戯言なのだろうか...。

▶Next:2月14日配信
何でも買ってくれるが一切生活費は貰えない...年収3,000万夫の異常な価値観

【これまでの年収3,000万の夫】
Vol.1:”年収1,000万ゴール”説の嘘。それっぽっちじゃ都心で暮らせない
Vol.2:ただの同期がまさかの御曹司。無垢な心で掴んだ計算ずくの勝利
Vol.3:亭主稼いで留守がいい。夫が稼ぐほど、妻の愛は他へうつろふ