『突然ですが、明日結婚します』公式サイトより

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 歌手で女優の西内まりや(23)主演の月9ドラマ 『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)の第2話が1月30日に放送され、平均視聴率6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことが分かった。初回の8.5%から1.6ポイントの急降下となり、早くも「月9史上ワースト更新確実」と騒がれる惨事となっている。月9ブランド崩壊の危機といえるが、フジテレビは次回作以降に「ジャニーズ主演」の連投リレーを予定しているといい、時代遅れのジャニーズ頼みにあきれ声が広がっている。

■ショボすぎる月9…前評判通りに爆死

 1月クールの「月9」をめぐっては当初は竹野内豊(46)の主演が内定。ところが、同枠の低視聴率を嫌ったのか竹野内がキャンセルし、急ごしらえで西内の主演が決定したという経緯がある。だが、最近は人気俳優や人気女優でも苦戦する枠なのに西内ではインパクト不足が否めない。

 さらに相手役は演技経験のほとんどないロックバンド・flumpoolのボーカル山村隆太(32)。しかも、山村は「結婚したくない男」を演じているのに本人は昨年6月に結婚を発表したばかり。女性視聴者のトキメキ度はだだ下がりだ。

 放送前からささやかれていた不安は的中。初回から二桁割れとなり、早くも第2話で月9史上最低視聴率となった昨年放送の『ラヴソング』の6.8%(第6話、第7話)に0.1ポイント差、全話平均視聴率が月9史上最低だった前クールの『カインとアベル』の最低視聴率6.9%(第3話)に並んでしまった。

「スタート前から『ショボすぎる月9』と揶揄されていましたが、前評判通りの爆死状態。主要キャストの支持が高いとはいえず、結婚したい女と結婚したくない男の価値観がぶつかり合う……といった展開も目新しさがない。このままワースト記録更新となることが確実視されています。始まる前から負け戦のようなものでしたが、それでも西内に『低視聴率女優』の烙印が押されるのは不可避の状況。これで今まで以上に人気のある俳優・女優から敬遠されることになるでしょう」(芸能関係者)

■相変わらずのジャニーズ頼みも不安の種?

 実際、出演キャンセルした竹野内の代わりの主演を探しても「どこの事務所も『月9』と聞いただけで拒絶状態」(前出・芸能関係者)だったという。せめて次回作からはインパクトのあるキャストをそろえられなければ月9ブランドは完全崩壊だ。

 そんな中、4月クールからの月9ドラマの主演に嵐の相葉雅紀(34)が内定したとの情報が業界内に駆け巡っている。さらに相手役は女優の武井咲(23)が務めるとの報道も噴出した。

「昨年末に単独でNHK『紅白歌合戦』の白組司会を務めたこともあり、実力・話題性ともに十分で月9の救世主になると局は期待しているようです。しかし、月9初主演となった2015年放送の『ようこそ、わが家へ』は平均視聴率12.5%でヒットとはいかなかった。枠自体の数字が落ちている今、再び主演となれば一桁台に落ち込んでしまう危険性は十分にある。相手役候補の武井もあまり女性支持が高いとはいえず、現状では起死回生の一手になるかは微妙な状況です」(テレビ誌記者)

 さらに次回作以降もジャニーズ頼みが続きそうな状況だという。

「今後の月9ドラマは『ジャニーズ連投リレー』が予定され、4月期の相葉に続いて7月期は山下智久(31)やHey! Say! JUMPの伊野尾慧(26)らの名前が上がっています。さらに10月期は目玉として“ミスター月9”こと元SMAPの木村拓哉(44)を投入予定。木村に関してはすでに写真週刊誌『FLASH』(光文社)など複数のメディアで報じられ、月9登板は公然の秘密状態になっています。しかし、ジャニーズ頼みに走っても視聴率回復の決定打になるかは微妙。むしろ最近は“非ジャニーズ”のドラマの方が明らかに視聴者ウケしますから、これではフジの時代遅れ感が強まってしまいそうです」(前同)

 一部で打ち切り説が取りざたされるなど「瀕死状態」となっている月9枠。今さらジャニーズ頼みでは復活の見通しは厳しく、今後はどこまで延命させられるのかが焦点となりそうだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。