月9がピンチでもお構いなし？西内まりやが“留学モード”で描く未来

　女優の西内まりや（23）が主演をつとめる“月9”ドラマ、『突然ですが、明日結婚します』（フジテレビ系）の初回視聴率が8.5%（ビデオリサーチ調べ、関東地区）だったことが明らかになった。前クールに放送された『カインとアベル』の視聴率を0.3%下回り、さらに、月9ドラマの初回最低記録を更新する結果となった。

　本作は、西内演じる専業主婦になりたいOLの主人公と、絶対に結婚したくないというイケメンアナウンサーが織りなすラブストーリー。西内の相手役となるアナウンサー役には、ロックバンド・flumpoolでボーカルをつとめる山村隆太（32）が抜擢されている。西内にとっては月9初主演、山村にとっては俳優デビュー作という触れ込みで、放送前から大々的に宣伝されていた。しかし、こうした事前告知とは裏腹に、関係者の間では「即席感が否めないドラマ」と評されているようだ。

「もともと今期の月9ドラマは、他の俳優を主演に据えた作品を制作する予定でした。しかしこのところの月9の視聴率不振もあって、その俳優の事務所サイドが出演を辞退してしまったようです。そんな中で急に企画されたドラマだったので、スタッフはおろかキャストもバタバタ状態だったようですね」（芸能記者）

　ドラマのキャスティングは難航し、正式なキャストや概要が発表されたのは昨年末であったという。また、会見PRでも山村が「11月末に本当に突然の話だった」と語っており、他のキャストも口々に突然の出演オファーに驚きのコメントを寄せていた。この“付け焼き刃”な構成や、寄せ集めた感の否めない状況が視聴者にも伝わり、初回最低記録を叩き出したのかもしれない。

■視聴率に興味ナシ？

　出演者たちが口ぐちに「急だった」と語る月9ドラマの出演オファーだったが、西内も例外ではなかった。PR会見でも西内は当初、海外留学のため予定を開けていたことを告白している。

「事務所としてはこれまでの活動がどれも不発な西内を、なんとかしたいという意図があり今回のオファーを受けたようです。西内自体は留学を望んでいましたが、昨年週刊誌にモデルとの車内デートが報じられ、そこで事務所に借りを作ってしまったので、断ることができなかったようですね。とはいえ、西内は気持ちが“留学モード”に入っているので、本人としては、心ここにあらずといった様子とも伝え聞こえてきます」（芸能関係者）

　あまりの急なキャスティングに気持ちが乗らないのは分からなくもない。しかし時間帯で見れば、これまでのキャリアの中でも一番良いゴールデンタイム枠だ。ここで結果を出せば、女優としての再評価もありそうなものだが、西内にとって今はそんなことよりも夢中なものが留学先にある、と記者は語る。

「留学先では、車内デートが報じられた相手のモデルと現地で“プチ同棲”を予定していると言われています。相手のモデルはハワイ州立大学の出身で、彼自身も名門大学の留学経験がある。西内はそんな彼の影響を受けて、留学を決めた可能性も高い。また、留学する学校も、彼が現地で精通している地域から選んだとも言われている。芸能界での活動よりも、誰もいない海外で、愛を育みたい気持ちが今は強いのかもしれませんね」（前出・芸能記者）

　PR会見では「結婚したい派」と答えた西内。結婚を題材にしたドラマを撮影しながら、頭の中では自身の結婚のことを思い描いているのかもしれない。

文・佐々木浩司（ささき・こうじ）※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』（宝島社）など。