写真は「夜明けのスピカ」より

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 女優・剛力彩芽(24)の主演ドラマがまたもや悲惨な記録を叩きだしている。1月18日より、剛力彩芽が主演をつとめる『レンタルの恋』(TBS系)がスタートした。この初回視聴率が1.3%(ビデオリサーチ調べ・関東地区/以下同)と、“低視聴率女優”とも揶揄される大コケの結果となってしまったのだ。

 本作は、どんなリクエストにも答える「最強のレンタル彼女」を演じている剛力に、「レンタル彼女」の利用客である男性が恋に落ちる姿を描いたラブコメディーだ。劇中では剛力が様々なコスプレに挑戦することで、放送開始前から話題を集めていた本作であるが、深夜ドラマの中でも異例の低視聴率に、関係者は昨年放送された『ドクターカー』(日本テレビ系)の悪夢が蘇ると語る。

「このところ視聴率が取れない剛力は、プライムタイム以降の深夜ドラマを中心に出演を絞り込んでいました。しかしその結果、昨年に出演していた『ドクターカー』の平均視聴率も3.5%と、きわめて不調。同時間帯枠は、これまでも平均視聴率も2%台と決して高くない数字でしたが、それを下回る今回の結果に、制作陣はさらに視聴率が降下することに怯えているようです」(芸能関係者)

 ことごとくヒットドラマに恵まれない剛力の嫌われっぷりには驚きを隠せない。ネットユーザーの間では「ヒット作はワンダーコアスマートのCM」とまで言われる始末だ。深夜枠を活かした色気を使った内容にも関わらず、いまだ低視聴率女王ぶりを発揮しているようだ。

■主役はもうダメ?個性派な脇役へ移行か

 低視聴率に対する批判が相次ぐ剛力だが、それでも業界内での評判は軒並み良いと言われている。剛力の逆境に対するポジティブさや、礼儀正しさは業界内でも有名。芸能界でも明石家さんま(61)やビートたけし(70)といった大物たちが、剛力を高く評価しているという。

 中でもたけしは、剛力のことを「目がすごくきれい」「印象が残る」と高評価のコメントを残している。この評価の裏には、彼女の何事も前向きでポジティブな姿勢があると言われている。

「常に“ゴリ押し”と言われていますが、女優の中では謙虚で気配りができるタイプのため、彼女を使いたがる制作陣も多いようです。人気の裏側で評判の良くない若手女優も多いですが、彼女の悪評は聞いたことがありません。ドラマの視聴率は不調でも、剛力の明るい性格に現場の雰囲気は、さほど下がっていないようです」(前出・芸能関係者)

 また、所属事務所は今後、“正統派ヒロイン”路線から、個性派の脇役という方向へシフトチェンジも考えているのではないかと言われているようだ。

「彼女は2013年に三谷幸喜監督(55)の映画『清須会議』で、織田信忠の妻である松姫を演じました。このときは引眉姿で登場し、強烈なインパクトを与えて話題となりました。こうしたある種存在感のある脇役ポジションの方が、剛力の個性が輝くのではないかとも囁かれています」(前同)

 主演級女優や歌手活動も伸び悩み、もはや崖っぷち状態と言われても仕方がない状態。嫌われっぱなしの現状を逆に活かし、一度見ると忘れられない個性派女優への転身が現実味を帯びているのかもしれない。

文・安藤美琴(あんどう・みこと)※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。