日本では日本の花を飾るのはあまり人気がない気がします。ガーベラや薔薇は飾っても、菊は飾らないですしね。でも海外の人は日本の花に夢中。特に牡丹や椿は「まるで芸術作品」と園芸家にも愛されています。今回は、真冬に咲く日本の花「山茶花」についてご紹介します。


江戸っ子も愛した冬の花「椿と山茶花」の見分け方は?



寒さもピークとなるこの季節。
木や花たちもぐっと冬を耐え忍び、春を待っているように見えますね。
そんな冬枯れの街に、可憐な姿を見せてくれる花があります。
「山茶花(さざんか)」です。

童謡「たきび」の歌詞に出てくることから、名前を知っている方も多いと思います。
ですが、その花の姿を思い浮かべようとすると、なかなか難しいのではないでしょうか。

山茶花は椿の仲間。
山で見かけるものは多くが白い花ですが、街中で見かけるピンク色のものは、江戸時代、園芸ブームにのときに作られたものです。
真冬に咲く花はとても少ないため、昔から日本人に愛され、たくさんの品種が生み出されました。
その数、250以上。
「雪月花」「都の春」「絞り笑顔」などとても素敵な名前が付けられていることから、当時の人々がどれだけ山茶花を好きだったかがわかります。

椿と見間違えやすい山茶花。
咲く時期は違えど、椿にも「寒椿」という冬に咲く椿があります。
見分け方は簡単に言うとふたつ。
ひとつは、散り方です。
花ごとボトっと落ちるのが椿。花びらがバラバラに散っていくのが、山茶花です。

散る前に見分けたい、という方にもうひとつの方法。
葉っぱを、太陽に透かしてみましょう。
葉脈が白く透き通るのが椿、黒いものが山茶花です。

花言葉は、「困難に打ち克つ」。
寒い冬の中、強く咲き誇る姿を見ると、なんだか勇気をもらえますね。

文/岡本清香

TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎週月〜木曜にお送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は、1月25日放送「真冬に咲く花、山茶花」よりお届けしました。

<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/


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