SMAPの出演可否に振り回される”NHK紅白”の舞台裏

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 もう11月だと言うのに、2016年『NHK紅白歌合戦』のメンバーが決まらない。SMAPを『紅白』に出したいNHK、出たくないSMAP、双方の主張がぶつかりあって、人選が進んでいないというのだ。

「ジャニーズの抑圧に耐えるべテランアイドルグループという感じで、解散は当初、同情的に見られていました。ですが、ここへ来て、『どちらでもいいからハッキリしてくれ』という現場の声が聞かれます。コンサートはやらない、『スマスマ』の収録ではブスーっとしている、『紅白』は出たくない、解散はやむなしとしても、これまで支えてくれたファンを思うと、最後くらい綺麗に終われないのかと思いますね」(芸能プロ幹部)

■なぜ出たくない?有終の美を飾りたくないのか

 SMAPはなぜ『紅白』に出たがらないのだろうか。言わずもがな、『紅白』は年末の風物詩ともいえる大イベント。活動の最後を締めくくり、有終の美を飾りたくないのだろうか。SMAPに詳しい放送作家に聞いた。

「ようするに、イジられたくないんですよ。『紅白』で『SMAP最後の集まりです!』とか『有終の美』とか、解散に関してあれこれ言われたくないのでしょう。この1年、散々言われて疲弊しきっているのです。これだけ叩かれたら、売れっ子のSMAPメンバーでも『もう、そっとしといてくれ』と思いますよ」(放送作家)

『紅白』の出場は、早ければ11月20日には決まるという。スポーツ紙がこぞって報道するため、SMAPの動向は嫌でも目に入ってくるはずだ。これまで沈黙を守り続けているSMAP。日本中が固唾を吞むSMAPの動向から目が離せない。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。