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オモチャの中に、「フェイクのパン」というジャンルがある。本物そっくりに作ったパンのストラップやクレーンゲーム景品が一時期大変な人気を博し、関連商品がたくさん登場した。

カプセルトイ業界でも、パンをモチーフにした商品は数多くリリースされている。その中に、思わず二度見してしまう不気味な商品を見つけた。

「食べれそうで食べれない人面パンのキーホルダー」。

いや、これはアウトだろう。いろんな意味で。

「茶色いマント」がちらつくラインナップ

「人面パン」と聞くと、多くの、というかほとんどの日本人が茶色のマントをヒラヒラさせるアンパンとその仲間たちを思い浮かべるだろう。このキーホルダーのラインナップも「あんぱん」、「カレーパン」、「食パン」と既視感MAXなメンツが並ぶ。あんぱんに至っては顔の右上がかじられた「欠け」バージョンまである。いよいよ確信犯ではないか。

そして何より、顔がリアル路線でキモ過ぎる。たとえば「カレーパン」は、カラリと揚がった衣の質感や濃淡までリアルに再現されており、「パン」部分のクオリティはあくまで高い。ところが顔は眉をひそめて口をすぼめ、目を閉じたオッサン顔。キスしようとしているのか、口笛を吹いているのか、嘘を指摘されしらを切っているのか、何の表情なのかは分からないが正直イラッとする顔だ。

「パンのストラップ買ってきたよ!」

といってこれを手渡されたら、卒倒しかねないキモさ。ちなみにフェイクパンの関連商品は本物に近いふわふわ素材で作られていることが多い中、このキーホルダーはごりっごりのプラスティック素材だ。

販売元は「バカねプロダクション」という謎の会社。商品に付属しているミニブックに所在地や連絡先が載っておらず、またネットで検索をかけてもHPなど基本情報を確認できるページがヒットしない。この商品が何を思って作られたのか、どこで作られているのか、いろいろ謎が尽きない商品だ。1回300円。