「世界一の肥満児」のレッテル返上なるか(出典:http://www.telegraph.co.uk)

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「世界一の肥満児」というレッテルを貼られ、大変な食欲で人々をびっくりさせてきたインドネシアの少年。しかし10歳になる現在、少年は年齢相応の生活を送ることができていない。家族はいよいよ「これで病気にならない方がおかしい。どうにかしなければ」と不安になったという。

インドネシアの西ジャワ州カラワン県にあるCipurwasariという村に暮らすアデ・ソマントリさん(45)、ロカヤーさん(35)夫妻の次男アリヤ・ペルマナ(Arya Permana)君。2歳からぐんぐんと増した体重は192kgにもなり、ついに両親は「このままでは息子は早死にする」と恐ろしい不安を覚えるようになった。そんなアリヤ君がダイエットを開始したことを『telegraph.co.uk』ほかが伝えている。

2人前の食事を1日5回という食習慣で極度の肥満となり、睡眠時無呼吸発作も頻繁というアリヤ君。呼吸を維持しようと頭を壁にもたれかける姿勢で睡眠をとるため、慢性的な摩擦から額の皮膚は黒く変色している。当然ながら足腰や心臓にも強い負担がかかっており、通学もままならないことから学校を中退。またイスラム教徒である彼らも先月に「ラマダン(断食月)」を迎えたが、半日の断食を続けていたところアリヤ君が胃の痛みを訴え、あっという間にストップせざるを得なかったことも一家にとっては不名誉な話であった。

「最後に受けた健康診断の結果は良好、問題なしというものでした。ほかの医師にも診せましたが、いずれも“どこも悪くない”というのです。彼らがウソをついているのではないかと私はとても困惑しました」とロカヤーさん。学校を辞めたことが運動不足と大食につながったのか、最近また急激な体重の増加があり息切れも一層ひどくなった。友達と遊ぶこともできない不憫な息子のためロカヤーさんは玄米食ダイエットを決意。金銭的な余裕がないため肥満対策の最新医療技術や高価なダイエット術に頼ることはできないが、徐々にでも効果が表れることを期待しているもようだ。

出典:http://www.telegraph.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)