スマートフォンの売り上げ台数成長率が、2016年は7%となる見込みであることが明らかとなりました。2015年は14%、ピークは2010年の73%でした。

前年の14%から大幅スローダウン

調査会社Gartnerの予測によると、スマートフォン売り上げ台数の伸びは鈍化する見通しで、2016年の年間成長率は7%になるとのことです。理由としては、主要なスマートフォン市場が飽和状態にあることに加え、新しい端末をアップグレードしようとする考えがユーザーの間に見られないことが挙げられます。
 
例えば、ヨーロッパやアメリカといった主要な先進国市場では、アップルが「アップグレードプログラム」を導入し、なんとかiPhone6sやiPhone SEに買い替えさせようとしていますが、まだまだiPhone5s/5c、場合によってはiPhone4/4sが満足に稼働するとあっては、大きく奏功していないのが実情です。
 
Gartnerの出した見通しの7%がどれだけ低い数値かは、ピークが2010年の73%、2015年が14%、そして前四半期ですらも10%であったことからも分かるでしょう。

あえて買い換える意義がなくなりつつある

これだけ成長が鈍化している理由について、GartnerのリサーチディレクターであるRoberta Cozza氏は、2年半でスマートフォンを買い換えるといったサイクルがもはや一般的ではなくなっていると指摘します。「なぜ消費者がサイクルを伸ばす傾向にあるのかを知りたければ、今日の技術進化、そしてアップグレードから得られる恩恵を考えることだ」
 
同氏によると、スマートフォンのテクノロジーが急激な進化よりも漸進的な進化になっているため、アップルやサムスンといったベンダーはすでにわざわざアップグレードしてまで買い換える意義を消費者に提示することに失敗している状況なのだそうです。
 
また、スマートフォンをアップグレードしたいと考えているユーザーに対しては、Huawei、Oppo、Xiaomiなどがコストパフォーマンスに優れた端末を提供してしまうことも、アップルやサムスンが従来のような伸び率を失っている原因となっているとのことです。
 
とはいえ、消耗品かつ生活必需品である以上、どこかで必ず買い換えなければいけない時がユーザーの間に到来することは確かであり、ひとまずベンダー各社にとってはその時までどのようにして生き残るかが1つの鍵となりそうです。
 
 
Source:CNET, ZDNet
(kihachi)