松潤かえってきてくれえええ…「99.9-刑事専門弁護士-」8話
「ちょっといってきます」
手錠をかけられているのに微笑みながら連行される深山大翔(松本潤)。
「弁護士を逮捕するっていうことはそれ相応の覚悟をもってのことですよね」
いつもは穏やかな斑目所長(岸部一徳)も珍しくケンカ腰。
深山が殺人容疑で逮捕されてしまった「99.9-刑事専門弁護士-」8話。
弁護を依頼するとみせかけた鈴木(林泰文)が毒殺された裏には、深山が過去に弁護を担当した岩下亜沙子(夏菜)とその恋人、黒川陽介(綾部祐二)の計画的犯行に巻き込まれたのだった。
どこにいても周囲を取り込むのがうまい深山。
防犯カメラの映像を見せずに、すでにある証拠から自供を促そうとする東京地検・三浦検事(野間口徹)に対して、
「僕が供述してないことを勝手に作文しようとしてるんですか、ヒドイなぁ」
調書を正確にとらなければならない相手の弱点をついて、「ねえ?」と付き添いの警察官や事務官に同意を求めると反射的に頷く二人。
検事を揺さぶるようにして周囲を巻き込み、いつもどおり防犯カメラの再現がスタート。いつもどおり、しつこく何度も見た。
逮捕後、すぐに接見にやってきた佐田(香川照之)と立花(榮倉奈々)にも、ガラス越しから指示を出す。勾留中とはいえ、やることは一つ。
でも、佐田には指示を出すのに、立花の話を聞こうとしなかった深山。「僕の服を持って来て」というお願いに対して、新日本プロレスのジャージを持ってきたことがよほど気に入らなかったのか……。
パラリーガルの明石(片桐仁)は、まるで主任のように立ち上がり、岩下と黒川の過去を解説。藤野(マギー)と二人でカメラを銃のように構えては証拠集め。あぶデカのタカとユージのよう。火事場の馬鹿力ってすごい。
ホワイトボードには「みやまぁぁああかえってきてくれえええ」と書かれている。
「おまえ自分がどれだけヤバイ立場に立たされているかわかっているのか」
弁護人として上司として、一刻も早く不起訴・早期釈放を急ぐ佐田に対して、
「不起訴になったこの事件と僕が関係なくなってしまって真相がわからなくなるでしょ」
「ここにいれば検事さんが何時間もはなしてくれます。そっちにいるより情報が入ってきます」
珍しいにもほどがある。
いつもの深山らしくなかったところといえば、加奈子(岸井ゆきの)が顔をくっつけてガラスを汚したときに「すごい汚れてんじゃん、気になるんだよーこういうの」逮捕されても動じなかったのに、やけに取り乱していた。そこまで潔癖だったとは。
それはさておき、留置所でヒザを立てて座り、子どもの頃にえん罪で逮捕された父親のことを思い出していたこと、もう一つは法廷で岩下が証人として立ち、父親の事件をひきあいに苦しめばよかったと動機を話した時。無表情で視線を落としたままだった。
深山が留置所を出ようとせず、不起訴を求めなかったのも、被疑者として立つことが目的だったのかもしれない。えん罪で実刑判決を下された場所に立ち、当時の父親の境遇をなぞっていたのではないか。
5話で迎えた父親の命日は、お墓へはいかずにラグビー場でおにぎりを食べていた深山。なかなか入れる場所じゃないだけに、父がいた場所に身をおいて父の気持ちに寄り添うことが、せめてもの供養と思ったのかも。
今夜放送の9話は15分拡大のスペシャル放送。
(柚月裕実)
手錠をかけられているのに微笑みながら連行される深山大翔(松本潤)。
「弁護士を逮捕するっていうことはそれ相応の覚悟をもってのことですよね」
いつもは穏やかな斑目所長(岸部一徳)も珍しくケンカ腰。
深山が殺人容疑で逮捕されてしまった「99.9-刑事専門弁護士-」8話。
松潤が手錠にお縄…「99.9-刑事専門弁護士-」8話
弁護を依頼するとみせかけた鈴木(林泰文)が毒殺された裏には、深山が過去に弁護を担当した岩下亜沙子(夏菜)とその恋人、黒川陽介(綾部祐二)の計画的犯行に巻き込まれたのだった。
防犯カメラの映像を見せずに、すでにある証拠から自供を促そうとする東京地検・三浦検事(野間口徹)に対して、
「僕が供述してないことを勝手に作文しようとしてるんですか、ヒドイなぁ」
調書を正確にとらなければならない相手の弱点をついて、「ねえ?」と付き添いの警察官や事務官に同意を求めると反射的に頷く二人。
検事を揺さぶるようにして周囲を巻き込み、いつもどおり防犯カメラの再現がスタート。いつもどおり、しつこく何度も見た。
逮捕後、すぐに接見にやってきた佐田(香川照之)と立花(榮倉奈々)にも、ガラス越しから指示を出す。勾留中とはいえ、やることは一つ。
でも、佐田には指示を出すのに、立花の話を聞こうとしなかった深山。「僕の服を持って来て」というお願いに対して、新日本プロレスのジャージを持ってきたことがよほど気に入らなかったのか……。
「みやまぁぁああかえってきてくれえええ」法廷に立ちたがる深山
パラリーガルの明石(片桐仁)は、まるで主任のように立ち上がり、岩下と黒川の過去を解説。藤野(マギー)と二人でカメラを銃のように構えては証拠集め。あぶデカのタカとユージのよう。火事場の馬鹿力ってすごい。
ホワイトボードには「みやまぁぁああかえってきてくれえええ」と書かれている。
「おまえ自分がどれだけヤバイ立場に立たされているかわかっているのか」
弁護人として上司として、一刻も早く不起訴・早期釈放を急ぐ佐田に対して、
「不起訴になったこの事件と僕が関係なくなってしまって真相がわからなくなるでしょ」
「ここにいれば検事さんが何時間もはなしてくれます。そっちにいるより情報が入ってきます」
珍しいにもほどがある。
いつもの深山らしくなかったところといえば、加奈子(岸井ゆきの)が顔をくっつけてガラスを汚したときに「すごい汚れてんじゃん、気になるんだよーこういうの」逮捕されても動じなかったのに、やけに取り乱していた。そこまで潔癖だったとは。
それはさておき、留置所でヒザを立てて座り、子どもの頃にえん罪で逮捕された父親のことを思い出していたこと、もう一つは法廷で岩下が証人として立ち、父親の事件をひきあいに苦しめばよかったと動機を話した時。無表情で視線を落としたままだった。
深山が留置所を出ようとせず、不起訴を求めなかったのも、被疑者として立つことが目的だったのかもしれない。えん罪で実刑判決を下された場所に立ち、当時の父親の境遇をなぞっていたのではないか。
5話で迎えた父親の命日は、お墓へはいかずにラグビー場でおにぎりを食べていた深山。なかなか入れる場所じゃないだけに、父がいた場所に身をおいて父の気持ちに寄り添うことが、せめてもの供養と思ったのかも。
今夜放送の9話は15分拡大のスペシャル放送。
(柚月裕実)