学生の窓口編集部

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サークルやバイトの後輩の行動や活躍をほめたのに、うまく相手に伝わらなかった経験をしたことはありませんか? せっかくほめるからには相手に気持ちが届いてほしいもの。実は「ほめ言葉」は、自分にはない点を相手に見つけてほめるとなぜか相手に伝わりやすいのだとか。それは一体なぜなのでしょうか?

■「驚き」がベースにあるほめ方は、本気さが伝わりやすい?

せっかくだれかをほめたのに、相手に不快な顔をされたり、けげんな顔をされたりすること、ありませんか? だれかをほめるときは本気さが伝わるほめかたをしないと「ヨイショ」や「お世辞」だと思われてしまったり、「何か魂胆が?」なんて思ってもいない裏を読まれてしまったりすることもあるのです。

もしも素直に「ほめ言葉」を相手に受け取ってほしいなら、自分にはない相手の長所を見つけて、それを素直な気持ちでほめると、より相手に伝わりやすくなります。自分にない相手の長所を指摘すると「発見した」「知らなかった」という自分の驚いた気持ちがあらわしやすく、その驚きが相手に伝わるため、「素直にほめている」ということが伝わりやすいのです。

ぜひ、相手に素直に「ほめ言葉」を受け取ってほしいというときは、自分にないけれど相手にはあるという長所を見つけてほめるようにしてみましょう。

■自分にない点をほめるときは、マイルールにとらわれすぎない

また相手の自分にない点をほめるときに注意したいのが「マイルールにとらわれすぎない」ということ。マイルールにとらわれすぎていると、「自分にはない点」をほめようと思っても、それが重要なポイントだと納得できないため、形式だけのほめ言葉になってしまいがちだからです。

たとえばスピーディーな行動が信条のAさんが、マイペースでチームワークを大切にするBさんをほめる場合。「マイペース」という部分がどうにも引っかかって、うまくほめられない……ということがあります。Bさんは自分を大切にするマイペースさがあるから、他人のことも大切にしようという気持ちがあり、それがチームワークづくりに役立っているのに、Aさんには「マイペースさ」はマイルール上どうしても許せず、うまくほめられないことがあるのです。

自分にない点を相手に見つけてほめる場合は、まず自分のもっている思い込みやマイルールを頭から追い出すようにしましょう。そうすれば素直に相手の長所が見えてきて、それが「驚き」となり「ほめ言葉」となって、素直に相手に受け取ってもらいやすくなります。

せっかく相手をほめたのだから、相手にも素直にそれを受け取ってほしいもの。大学生のみなさんも、相手の心に届く効果的なほめ言葉を探しているなら、ぜひ自分にはない相手の長所を見つけて素直にほめてみてくださいね。

(ファナティック)