岩隈久志が粘投で2勝目 降板直後にマ軍逆転に成功、李大浩が代打で決勝打
青木、李大浩が岩隈を救う一打、李大浩は途中出場で2安打3打点
今季初となる交流戦での登板に臨んだマリナーズ岩隈久志投手が、20日(日本時間21日)、敵地で行われたレッズ戦に登板し、6回3失点で今季2勝目(4敗)を飾った。8-3で勝利したマリナーズは2連勝となった。
苦しい立ち上がりとなったこの日。初回はボールが高めに浮く中、レッズ打線にファウルで粘られ、2死から四球と二塁打で先制点を許す。3回には先頭コザートに内角ツーシームを中堅へのソロ弾とされ、4回には1死から四球と2単打で1失点と、レッズ打線にじわじわ攻められた。だが、直後に2死満塁の大ピンチで2番ハミルトンを中堅へのフライに打ち取る踏ん張りも見せた。
打者二巡目からカーブで緩急をつけ、フォーシームやツーシームの制球が戻ってくると、ようやく本来の投球スタイルを取り戻す。テンポのいい投球で5回は3者凡退。味方打線が1点を奪って2点ビハインドとなった6回は、2死から守備シフトの裏をかくセフティーバントを決められたが、続く代打セルスキーを絶妙なコントロールのツーシームで見逃し三振に仕留め、徐々に試合の流れを自軍にたぐり寄せた。
2点を追う7回無死一塁の場面で回ってきた第3打席で、代打に同級生の青木宣親を送られて降板した。青木がセンター前安打でつないだ打線は、無死満塁から2四死球で同点。さらに2死満塁で代打出場した李大浩がライト前に勝ち越し2点適時打を放ち、岩隈に勝利投手の権利が発生した。その後、李大浩の6号ソロなどで加点したマリナーズは2連勝。岩隈は2勝目を手にした。
この日は6回を投げて6安打6奪三振3四球3失点(自責3)。96球で63ストライクを投げ、防御率は4.39となった。