岡田斗志夫さんが セミナー「評価経済講義 カリスマの経済学」を開催

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 作家、評論家などとして活動する岡田斗志夫さんが5月15日、 「評価経済講義 カリスマの経済学」と題したセミナーを都内で開催。ご自身が標榜する「評価経済社会論」に基づいた思考方法や、具体的なセルフプロデュースの手法について持論を繰り広げました。

 この日のセミナーは、DMMラウンジに開設されているオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室〜オタク話から評価経済まで〜」の会員限定イベントとして行われたもの。岡田氏はニコニコ生放送でも毎週生放送で「岡田斗司夫ゼミ」を放送していますが、そのリアルイベント版ともいえます。

 ここで「評価経済社会」について改めておさらいしておくと、 これまでの貨幣中心主義を超えて、他社からもらう評価の上に経済活動が成り立つ社会のこと。そこではインターネットの発達によって個人の情報発信能力が飛躍的に高まる中、個々の活動によっていかに社会の評価を獲得して、自身を中心とした経済活動につなげていくか、がポイントとなります(詳細は岡田氏の著書「評価経済社会ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている」をご覧ください)。今回のセミナーでは、そうしたライフスタイルを長年実践してきた岡田氏が、自らの経験に基づいたノウハウを開示するとあって、サロン会員の中から「ネットのカリスマ」を目指す約30人が、全国から集結しました。

 岡田氏によれば、ネット上の評価の獲得に当たっては「どれだけ価値のある情報を無料で発信できるか」が最も重要なポイントであるといいます。そして効率的な発信の手法について「基本はリツイートが広まりやすいツイッターを1日1、2回投稿。そして読者の振り返り用として 、ブログにまとめて掲載。これをフェイスブックで告知する」などと超具体的に解説。こうした活動を続けていると「うまくやれば情報が届いた100人のうち、5人のファンがつく(岡田氏曰く、5%の法則)」そうです。

 さらに肝心のマネタイズについては「ワークショップ(リアルイベント)にひとが来てくれてマネタイズ。それまでは無料で情報を出すことが大切」と説きました。「情報は無料で出して、自分に会いたい、という関係だけにお金を払ってもらう。それまでにボランタリー(自発的)な先行投資をどれだけ定期的にできるのかが鍵になる」(岡田氏)。なるほど、まさにソーシャル全盛の時流に合ったセルフプロデュース&マネタイズではないでしょうか。

 加えて、岡田氏ならではの「論理性」が感じられたのがこの部分。「マネタイズする際には、みんなにお金を払う理由を与えてあげる必要がある。お金を払う側は、どうしても何かしらの屈辱を感じるものなので、例えば自分の場合は、イベントで当日の日付入りステッカーを無料で配る。こうして物をもらうと、お金との交換が成立した気がして、払った側もすっとする」(岡田氏)。まさに目からうろこ、です。

 岡田氏のサロンでは、こうした手法を活かして、会員を実際に「ネットのカリスマ」まで育て上げる実験的な取り組みも行っているとのこと。また、今回のようなビジネス論から映画、アニメまで幅広く紹介するセミナーやオフ会も定期的に開催されるそうです。ネットの世界で生き抜こうとしている皆さんにお勧めの岡田斗司夫ゼミ室。詳細はからご覧いただけます。