本田復帰も無念の途中交代…ミランはユベントスに逆転負けで連敗、5戦未勝利

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[4.9 セリエA第32節 ミラン1-2ユベントス]

 セリエAは9日、第32節を行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミランはホームでユベントスと対戦し、1-2で敗れた。前節を捻挫で欠場した本田は、2試合ぶりに先発復帰。後半29分まで出場した。

 16年に入って好調を継続させてきたはずのミランだが、3月になって調子が下降気味。3月を3戦未勝利で終えると、前節、4月3日のアタランタ戦では、今季初の逆転負けを喫した。4戦未勝利となったミランは強制合宿を実施。首位ユベントス戦に臨んだ。

 先制はミランだった。前半14分のFWマリオ・バロテッリのFKは、GKジャンルイジ・ブッフォンの好守に阻まれていたミランだが、同17分、右サイドからのCKを獲得すると、バロテッリがクロス。中央に豪快に飛び込んだDFアレックスが頭で合わせると、ボールはブッフォンの手を弾き、ゴールネットを揺らした。

 しかしユベントスは前半のうちに同点弾を奪う。前半25分のMFクラウディオ・マルキージオのミドルは本田がプレッシャーをかけたことで、GKジャンルイジ・ドンナルンマの手の届くところに飛んだが、同27分、ブッフォンからのロングボールが最前線まで届く。これを受けたFWマリオ・マンジュキッチがFWアルバロ・モラタとのリターンパスで抜けると、冷静に右足で流し込み、試合を振り出しに戻した。

 追いつかれたミランは攻撃的に出る。ただ、前半33分に本田が右サイドから切り込んで放ったミドルは、ブッフォンの正面に飛んでしまう。後半6分にはFWカルロス・バッカのシュートをブッフォンが弾くと、バロテッリが詰める。これはクロスバーを叩くと、跳ね返りに反応したバロテッリが押し込んだかのように見えたが、完全に手で押し込んでおり、イエローカードが突きつけられた。

 するとペースは徐々にユベントスに傾く。そして背番号10が試合を決める活躍を見せる。後半15分、ゴール前やや左で得たFKをMFポール・ポグバが直接蹴ると、これは惜しくもポストに嫌われたが、同20分、左サイドからのCKをファーサイドでポグバが胸コントロールで受ける。シュートはミスキックになるが、叩きつけるようになったことが幸いし、ワンバウンドしたボールはドンナルンマの頭上を越えてゴールネットに収まった。

 ミランは後半29分に本田を下げてFWルイス・アドリアーノを投入。ユベントスとは対照的にミランの背番号10は不完全燃焼でピッチを後にした。同32分にはバロテッリに代えてFWケビン・プリンス・ボアテングを送り込み勝負をかける。しかし相手は5連覇にまっしぐらの王者ユベントス。試合巧者を相手に再逆転のチャンスすら見いだせず、ミランはこのまま逆転負け。昨年10月以来の連敗で、未勝利は5戦に伸びた。

 なお、ミランとユベントスは5月21日にコッパ・イタリアの決勝で再び顔を合わせることになっている。


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