世界でも実施している人が多いベジタリアン。日本でも以前から玄米食・マクロビオティックが流行っていましたが、今はベジタリアンをはじめる人のほうが多いそう。ところがベジタリアンレストランは日本ではまだ少なく、都内でも十数軒しかありません。

ベジタリアンの一般的分類


ちなみにひとくちにベジタリアンといっても、健康志向の高まりや個人的な拘り、宗教的な戒律などさまざまなレベルがあり、それぞれ食べられるにものによって一般的には6種類に分類されます。その分類は、

ルータリアン(木の実以外は食べない)、ビーガン(肉卵魚を食べない)、
ラクト・オボ・ベジタリアン(肉魚は食べないが乳製品や卵はOK)、
ペスコ・ベジタリアン(魚菜食)、ノン・ミート・イーター(肉は食べないが魚はOK)、
ポゥヨゥ・ベジタリアン(肉はNGだが鶏肉だけOK)

とされています。

ビーガンが最も多く、欧米の観光客が多い日本のホテルやレストランではビーガンメニューを置いていることもありますが、一般的な店ではベジタリアンメニューを探すのに一苦労。まだまだ肉志向が高いのが日本のレストランです。長年、日本でベジタリアンを実践している人に聞くと「和食メニューの中から店員さんと相談して食べられるものを探すのがベター。イタリアンの店ではオーダーの時に指定しておけば大丈夫な店が増えた」そう。

ベジタリアン向け機内食



ところでベジタリアンを実践している人が増えている現在、各国の人が使用する機内食はどうなっているのでしょう。

調べたところ、日本航空ではベジタリアンメニューは全部で6種類もあり充実している。”卵、乳製品を使用せず、ソイミート、こんにゃくミンチやベジタブルデミグラスソースなど独自の食材やソースを活用”したという自慢のベジタリアンメニューも用意している。ちなみに全日空は3種、デルタ航空は4種類のメニューがサイトに掲載されています。
海外の航空会社の中でベジタリアンメニューが充実しているのはシンガポール航空。ベジタリアンメニューはオリエンタルも含め7種類も。さすがシンガポールはグルメ大国といわれるだけありますね。
シンガポール航空に聞いてみると、
「シンガポールは多国籍国家ですので、様々な宗教の方や健康食に気をつけている方がいらっしゃいますので、それにあわせて幅の広いメニューをご用意しています。特にお肉を食べないメニュー用に豚や牛のエキスが混入しないように機内食を作るケータリングセンターではキッチンをすべて分けています」とのこと。出汁やコンソメに肉のエキスが入っていることがあるので徹底したメニュー管理がされているのだとか。

野菜だけを食べる鍋の店が人気になったり、野菜バーガーが出てきたりと日本でもベジタリアン系志向はじわじわ増えている兆し。2016年はベジタリアンブームがさらに大ブレイクするかもしれないですね。
(カシハラ@姐御)