個人的に、理解できない嗜好が2つある。1つ目は、"辛いもの好き"。いや、ある程度の辛さならわかる。しかし、"辛さ×50倍カレー"的な度を超したやつを好む人は理解できない。なぜ、好き好んでそんなものを!?
2つ目は、"ホラー好き"。人が死んだり、化け物に襲われたり、血しぶきが飛んだり、そんな映画を観ているだけで私はお風呂に入りたくなくなってくるのだが……。

でも、ホラーを好きな人がいるんだからしょうがない。しかも近々、こんなイベントまでスタートすると聞いています。もはやお馴染み「涙活」をプロデュースする寺井広樹氏が1月に立ち上げるのは、その名も「ホラ活」なる活動。
「『ホラ活』とは、ホラー映画や噺家による怖い話などを見聞きしてストレスを解消する活動です」(寺井氏)


寺井氏いわく、ホラー好きな人がホラー映画を観ると副交感神経が優位な状態になり、ストレスを沈める効果があるのだそう。自分は安全な環境にいて、その状況の中で映画で危機的状況を疑似体験すると、脳が刺激を受けて快楽を得るというのです。怖いものにあえて直面し、「自分は大丈夫」と安心する働きもあるらしい。
念を押しますが、"ホラー好き"な人にこそ有効なんですよ? ホラーが好きじゃない我々みたいな人種には、完全に逆効果です。
「友達や会社の人から怖い映画に無理やり誘われる人も増えているらしく、そういう行為のことは『ホラーハラスメント』(略してホラハラ)と名付けました」(寺井氏)

じゃあ、ホラハラじゃない場合は? なんと、最近では「ホラ女(ホラー好き女子)」なる言葉も生まれているというのです。
「ホラー映画を観たり、お化け屋敷に行ってホラー体験をしてストレスを解消する女性のことを指します。お化け屋敷で『キャー!』と叫んでいる女性もそうです。女性の間で流行っているゾンビメイクも、ホラ女に含まれると考えています」(寺井氏)

もちろん「ホラ活」は、ホラーが好きな人たちに向けた活動。「ホラーでストレスを解消したい!」というモチベーションがあれば、より打ってつけです。
月1ペースで開催されるというイベントの基本プログラムは、以下。
●泣語家・泣石家霊照による怖い話
「霊照さんには泣いてしまうくらい怖い話を披露していただきます。お客様が泣くより先に、霊照さんが怖すぎて泣いてしまいます」(寺井氏)

●ホラー映像


「ホラー映画をそのまま流したり、怖い部分をピックアップしたショートムービーをハイライトで流したり、色々なパターンをご用意いたします。またホラー映画のみに限らず、怖い映像などもチョイスしてまいります。また、オリジナルの怖い映像も制作していこうと考えています」(寺井氏)

●ホラ友タイム(参加者同士の交流タイム)
「ゾンビメイクでのホラ友タイムも今後開催してまいります」(寺井氏)

ちなみに第1回「ホラ活」は、映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋‐』試写会とのコラボという形で1月18日に開催されるそう。


まずは作品にちなんだ「怖い話」を聞き、その流れで映画試写がスタートするというのが当日のプログラムです。
「ホラ活試写会では、怖いシーンで素直に『キャー!』と雄叫びを上げていただいて問題ありません」(寺井氏)

今後は映画に限らず、怪談やお化け屋敷とのコラボも想定しているという「ホラ活」。でも、私は遠慮しときます。記者とは相容れない好事家の方々のみどうぞ。
(寺西ジャジューカ)