MacBookやVAIO S11など最新モデルはUSB が違う! 必要なUSB Type-C対応アダプタや製品あれこれ
この「USB」には、いくつかの規格があるが、これまでは同じ端子で利用することができてきた。
しかし、今、次世代USBの本命といわれる「USB 3.1 Type-C」（以下、USB Type-C）の登場で、USB機器は大きく変わろうとしている。
USB Type-Cを搭載するモデルは、
スマートフォンでは
Google Nexus5X/6Pなど
タブレットでは、
ASUS ZenPad S 8.0（Z580CA）など
ノートPCでは
AppleのMacBookやVAIOの S11、Google Chromebook Pixelなど
最新の人気機種に続々と採用されている。
さらに今後は、USB Type-Cが標準インターフェイスになる可能性が高い。
2016年の今年は、そろそろUSB Type-C時代への準備をしておかないと、困ったことになるかもしれない。
■USB Type-Cのメリットとデメリット
最新の規格であるUSB Type-Cだが、当然、大きなメリットがある。
Type-Cのメリットは次の通りだ
・MacやWindows、iOS、Android、Windows Phoneとも共通の規格
・表裏がなく、どちらの向きでも接続できる
・データの転送速度が速い
このほかUSB Type-C端子は、既存のUSB端子より小型なので、タブレットやノートPCを小型化できる。
さらにUSB Type-Cは、最新のUSB 3.1規格。USB2.0に比べて理論値で、最大約21倍、USB3.0と比べても最大約2倍も高速にデータ転送ができる。
単純計算すれば、今までUSB2.0のUSBメモリーで1時間掛かっていたデータコピーが、USB Type-Cなら約3分とかからず完了するというわけだ。
USB規格と転送速度をグラフ化してみた
反面、USB Type-Cにも、デメリットはある。
Type-Cのデメリットは次のとおり
・対応機器がまだ少ない
・今までのUSB2.0〜3.0の周辺機器は、そのままでは使えない
一番のデメリットは、USB Type-C対応の機器が少ない点だ。
USB Type-Cと既存のUSB機器は、端子形状が異なるので、接続ができないのだ。
■USB Type-C対応機器を使うために最低限アイテムとは
USB Type-C対応の周辺機器に買いかえるのがベストだが、前述のように、まだUSB Type-Cに対応した機器は少ない。
そこで、既存のUSB製品と接続ができるアイテムが必要となる。
■基本はUSB Type-C変換ケーブル
もっとも基本的なアイテムが、USB Type-Cと既存USB機器を接続するケーブルだ。
●通常のUSB端子とUSB Type-Cを接続する変換ケーブル
USB Type-C搭載のスマホを充電するときに必要なのが、このケーブルだ。
USB ACアダプタやモバイルバッテリー、ノートPCのUSB端子から、Nexus 5X/6PなどのUSB Type-C搭載スマホやタブレットの充電やデータの転送ができる。
価格は、Amazonなどで700円（税込）前後で販売されている。
まだ、種類も少なく、激安ケーブルも少ない分、品質は安定している。
モバイルバッテリーやUSB ACアダプタ用に ルートアールUSB2.0 A-Type-C ケーブル
このほか、手持ちのmicroUSBケーブルやUSBケーブルがある場合は、USB Type-Cに変換するケーブルもある。
●microUSBケーブルをUSB Type-Cに変換するケーブル
microUSB対応スマホから、USB Type-C端子のNexus 5X/6Pなどに機種変更した人の最適なのが、手持ちのmicroUSBケーブルをUSB Type-Cに変換するケーブルだ。
価格は、Amazonなどで1,000円（税込）前後。
タブレットやスマホを充電するためのサンワサプライ Type-C USB2.0 micro B変換アダプタケーブル
●通常のUSBケーブルをUSB Type-Cに変換するケーブル
通常のUSBケーブルでUSB Type-C端子のノートPCなどと接続するの必要なのが、通常のUSBケーブルをUSB Type-Cに変換するケーブルだ。
価格は、Amazonで、1,000円（税込）前後。
今までのUSB機器を使うためのアダプタ
●iPhoneのlightning端子とMacbookのUSB Type-Cに変換するケーブル
MacBookのようにType-CのUSBポートしかない機種で、iPhoneやiPad、iPad miniを接続するためには、lightning端子をUSB Type-Cに変換するケーブルが必要だ。
価格は、Amazonで1,400円（税込）前後。
iPhoneやiPad、iPad miniを接続するためのケーブル
■USB Type-C対応のカードリーダー
デジタルカメラやムービー、スマホのmicroSDなどのメモリーカードを読み込みたいときに役に立つのがカードリーダーだ。
USB Type-C非対応のカードリーダーも、前述の変換ケーブルを使えば利用できるが、さすがに煩わしい。
USB Type-C対応のカードリーダーが用意できれば、より手軽だろう。
また、機種も少ないため、Amazonでも価格は、3,000円（税込）台で販売されている。
価格は高めだが、USB Type-C対応の製品を使う理由は、ズバリ、高速な転送速度だ。
USB2.0対応のカードリーダーに比べ、USB Type-C（USB3.1 Gen1対応機器）で約9倍の速さで転送できる。
デジカメやムービーのメモリーカードが読める USBメモリーカードリーダー
■ひとつしかないUSBポートが増やせる高速なUSB Type-Cハブ
USB Type-C搭載ノートPCの多くは、MacBookのようにUSBポートが一つしかない機種が多い。
複数のUSB機器を繋げて使いたい場合は、USB Type-C対応のハブが必要となる。
Amazonでの価格は、2,000円（税込）台で販売されている。
ひとつしかないUSBポートが増やせるUSBハブ
USB Type-C 対応のUSBハブには、USB以外の機能を搭載した製品もある。
USB Type-Cポートだけでなく、有線LANやHDMIのポート、メモリーカードリーダーまで搭載した製品もある。
Amazonでは2,000円（税込）台で売られている。
あとから有線LANやHDMIのポートを追加したい人は、そうしたUSBハブ+アルファの製品を購入すればよいだろう。
USBポートに加え、有線LANをも増やせるUSBハブ
移行期の今、USB Type-C対応アダプタやケーブルは、今から揃えておくとよいだろう。
ITライフハック 関口哲司
