クリスマスをイメージした衣装で熱唱した野宮真貴(撮影・村上順一)

 元ピチカート・ファイヴのボーカル、野宮真貴が24日、東京・渋谷のハチ公前広場特設ステージで行われた『渋谷サンタフェスティバル クリスマス・イブ スペシャルライブ』にゲスト出演した。クリスマスツリーをモチーフにした衣装に身を包んだ野宮はヒット曲「東京は夜の七時」と「12月24日」の2曲を披露し、渋谷に訪れた人々をその歌声で魅了した。野宮の他にゲストとして世界一のサンタクロースを決める「第11回サンタ世界決定戦」で、「サンタ・オブ・ザ・イヤー」に輝いた山下浩平も登場しイベントを盛りあげた。

 サンタフェスティバルは、渋谷駅周辺を待ち合わせスポットと見立てたイベントで、12月1日から25日まで渋谷ハチ公前をメイン会場に行われている。サンタクロースをモチーフとしたイルミネーションを設置し街を彩り、点灯期間中の午後5時から深夜0時までの毎時00分には光と音とミストが一体となった時報演出も行われている。毎日午後7時になると野宮が歌う「東京は夜の七時」使用した特別な演出も。

 グリーンの衣装に身を包んだ野宮がステージに登場すると、オリコンのジャズ部門1位になった「東京は夜の七時」を披露。ジャズアレンジされたこの楽曲は、華やかなブラスの音色とスイングしたリズムに乗り、野宮の歌声がクリスマスムード一色の渋谷の街に響き渡った。その音を聴いた街行く人々は足を止め野宮の美しい歌声を堪能していた。

 このハチ公前広場で自身の曲が使われるのはどんな気持ちか聴かれると野宮は「本当に光栄に思っています。90年代に元祖渋谷系の女王と呼ばれたこともあるんですけど、渋谷はホームタウンのようなところで、ここで代表曲『東京は夜の七時』を生で歌うことができて嬉しく思います。ジャズアレンジになったのでおしゃれな待ち合わせになるんじゃないかな」と代表曲をここ渋谷で歌えた喜びを伝えた。

 野宮にとってこの「東京は夜の七時」はどのような曲かと聴かれると「代表曲でもありますし、長年大事に歌ってきた1曲でもあります。歌詞は良く聴くと待ち合わせの曲なんですよ。交差点とか渋谷の街を想像するような歌詞になってます」とこの楽曲への愛着を語った。

 衣装について「今日のテーマはクリスマスツリーです」と話すと観覧していた人から「ステキ〜」と歓声が上がった。「大人のクリスマスツリーということで色々考えました」と笑顔で答えてくれた。

 最後に「サンタ・オブ・ザ・イヤー」に輝いた山下浩平が「渋谷のハートウォーミングな皆さんのためにあと1曲何か歌って頂けないでしょうか」と野宮にお願いすると「私からのクリスマスプレゼントということで、まさにこの日のための1曲があります」とピチカート・ファイヴの「12月24日」をおしゃれな4つ打ちビートに乗せ伸びやかな歌声で披露した。(取材・村上順一)