17日のカンボジア戦前に黙とうを実施…パリでの同時多発テロ犠牲者に捧げる

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 フランス・パリで13日に発生した同時多発テロを受け、17日にカンボジアの首都プノンペンのオリンピックスタジアムで行われる日本代表とカンボジア代表の試合前に、テロの犠牲者へ向けた黙とうが行われることになった。日本サッカー協会スタッフが16日の練習後に明らかにした。

 フランス代表とドイツ代表が親善試合を戦っていたパリ郊外のサンドニ競技場も一つの標的となった今回の同時多発テロでは、すでに300人を超える罪のない人々が犠牲となっている。

 日本代表はフランス国籍を持つヴァイッド・ハリルホジッチ監督に加え、コーチのジャッキー・ボヌペー氏、フィジカルコーチのシリル・モワンヌ氏もフランス出身という縁があり、開催国のカンボジアも今回のテロでパリ市内のカンボジアンレストランが襲撃されて犠牲者が出たことから、両国サッカー協会から黙とうの実施が提案され、即座に決まったという。

 過去、ワールドカップの開催期間は交戦中や内戦状態にある国ですら休戦に動くなど、サッカーは平和の象徴として位置づけられていた。だが、今回はそのサッカースタジアムまでもがテロに狙われてしまったことで、全世界のサッカー関係者が受けたショックは大きい。世界中で「Pray for Paris(パリのために祈る)」と犠牲者へ思いを馳せ、平和を願う活動が活発化しているように、日本代表も遠くカンボジアの地からパリへ黙とうを捧げる。