猫カフェを一人で貸し切ってみた! 幸せの絶頂でニヤニヤが止まらない

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猫が好きだ。でも、家ではペット禁止で飼ったことはない。できるなら猫に囲まれて「猫まみれ」になってみたいと思いながら、通勤途中の公園にできる“猫の集会所”を遠目に眺める毎日だ。お近づきになれそうか様子を探っているが、警戒心の強い彼らとの距離は一向に縮まらない。

そうだ、猫カフェ、一人で貸し切ろう。

ブームが始まったころに1回だけ行った猫カフェは、猫より人の数が多くて独占できなかったし、猫と触れ合っている時のニヤニヤした表情を他のお客さんに見られるのがちょっと恥ずかしかった。でも、一人で貸し切れば、思う存分、猫と戯れられるはず!

そもそも猫カフェって貸し切れるのか


調べてみると、貸し切りを行っている店は東京近郊で何店舗かあった。

サイトを調べてお店の雰囲気に惹かれたので、大宮の「ネコカフェcat walk」にすることに。

1人でも貸し切りできるのか不安だったが、「はい、大丈夫ですよ!」と快い返事をいただいた。

猫を飼ったことがないので知識もないのも心配だ。ここは、あらかじめ猫の気持ちについて予習しておこう……。



いざ、入店


というわけで、予約当日。大宮駅から徒歩2分程度で目的地に到着した。

ここで夢に見た猫ハーレムが実現できるのか……。
テンション上がってきた。



まずはスリッパに履き替え、手を洗う。この短い時間ですらもどかしい。
そして、やっと猫たちとご対面。
総勢で14匹の、めくるめくにゃんこワールドだ。

天国か、ここは。


猫との遊び方がわからない!


さっそくスキンシップを図ってみる。
しかし、なかなか反応してくれない。




一夜漬けで身につけた生半可な知識では駄目だった……!




ここはひとまず、店長さんのレクチャーを受けることに。
「子どもと一緒と考えてください。新しいおもちゃが大好き。だけど飽きやすい(笑)」
なるほど、猫が気まぐれなのはなんとなく知っていたが、すごくわかりやすい例えだ。

納得したと同時に安心もした。
なぜなら、こんなこともあろうかと、おもちゃを買っておいたのだ!

おもちゃのこうかはばつぐんだ!?


用意したのは、釣り竿のようなおもちゃ。垂れ下がった糸の先に、音のなる球と羽根が付いている。

店長さんの言う通り、やっぱり食いつき具合が全然違う。袋から出した瞬間から、「何そのおもちゃ!?」と聞こえてきそうなほどの勢いで猫たちが寄ってきた。

いいぞ、もっと寄ってこい。


ヤバイ、これ超楽しい!


猫たちも少し心を開いてくれた気がするので、写真も撮っておく。





おもちゃの効果は抜群だったが、ちょっとでもつまらない動きをすると、猫たちは一瞬で興味を失ってしまった……。

ここで最初の秘密兵器を投入


お店で用意されている猫用のおやつ(50円)を使ってみる。


ガサガサと袋を少し振っただけで、目の前に一匹が鎮座。こいつはチョロいぜ。


だが、まだ満たされない。なかなか複数匹の猫が集まってくれないのだ。
これでは地上の楽園(@大宮)は完成しない。

仕方ないから本気だすか……。

2番目の秘密兵器投入



秘密といいつつもう2回くらい登場しているが、この猫耳はただの飾りではない。脳波を読み取って、耳が動くのだ。
店長さんをはじめスタッフのかたも、何も言わず温かい目で見守ってくれている。
本当に貸し切りでよかった。

これで同類と思って心を開いてくれるか検証してみよう。



ガン見している。めっちゃガン見している。
いや、もしかしたら「え、何この人……」とドン引きされているのかもしれない。
それはそれでご褒美だ。

その時、猫耳がグルグル動き始めた。集中しつつ、リラックスした“ゾーン状態”になったらしい。なんてタイミングだ。
心なしか、こちらも猫の気持ちになってきた。



最終兵器を使ってみた


いよいよ最終兵器を使おう。
猫たちの大好物である、ゼリータイプのささみだ。
まだ開封もしていないのに、店長さんが持ってきただけで猫たちが色めき立つ。

もう、我先にと奪いかかってくるありがたき幸せ。
手にのせるとベロベロなめてくる。猫の舌のザラザラした感触が絶妙にくすぐったい。




猫ハーレム完成


夢の実現のために、最終兵器の力を使わない手はない。
ゼリーを体に近づけて、たくさんの猫を引きつけてみる。


作戦は大成功! ついに猫ハーレムが完成した。

そして、この顔である。


1人でたくさんの猫を独り占めする優越感、肉球でふみふみされる感触……。幸せすぎると人はこんな顔をするのだ。
いやでもあらためて見るとちょっとデレデレしすぎだろうコレ。

最後に、まだ生後二カ月で、普段はケージに入っている子猫も特別に出してもらった。


小ぶりなサイズの鍋に入ってしまう大きさ。このままフタをして持って帰ってしまいたい!


ここで時間終了。あっという間だった。かかった料金は2時間2万円。
きっかけは単なる思いつきだったが、今までで最高のプチ贅沢だった。


次はいつ行こうかな……。


●取材したお店
ネコカフェcat walk
住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町 1-1-18 誠ビル5F
営業時間:11:00〜20:00
定休日:火曜日