レッドソックス・上原浩治【写真:田口有史】

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「誰が何と言おうと、あれが自分のプレースタイル」

 右手首の骨折が判明したレッドソックス上原浩治投手(40)が自身のブログで骨折を報告するとともに、断固たる決意を綴っている。

 上原は7日のタイガース戦で5点リードの9回1死満塁のピンチとなったところで登板。イグレシアスを3球で空振り三振に仕留めた後、続くキンスラーの放った打球が右手首を直撃。すかさず転がったボールをつかんで一塁送球し、試合を締めた。

 試合後のレントゲン検査の結果、骨に異常なしとされていたが、再度、精密検査を受け、骨折していたことが判明。今季の出場は絶望的な状況となった。

 負傷した場面では、上原は痛烈な打球に対して即座に反応し、右手を打球方向へ動かしていた。身をていしてピンチを防いだ形で、地元メディアには通訳を介して「いったんボールを投げたら身体全体がグローブだと思っている」と話していた。

 結果的に25セーブ目と引き換えに重傷を負ってしまったが、上原はそのプレーに一切悔いはないようだ。

骨折を招いたプレーも「後悔はない」

「投げた後の、『身体全部がグローブ』って言ったこと。これからも、その気持ちに変わりはない! 逃げてヒットにされるのは悔しい。あの時だって、もしあれがヒットになってたら、逆転されてる可能性があったわけだし、後悔はない。誰が何と言おうと、あれが自分のプレースタイル。ピッチャーをやったことがある人なら、あのプレーには共感してくれるかと…共感っていうか、仕方ないプレーだなって…」

 そう綴り、今後もプレースタイルを曲げない決意を示している。

 また、今季絶望との見通しが示されている状況にも「さっ、これからどう日々を過ごしていこうか…。下半身のトレーニングはできるわけだし走り込みでもするか…(^_^;) 最後に復帰したいって思ってるからね。このままシーズン終わりってことにはしたくない」と不屈の闘志を見せている。