金光大阪vs近大泉州
前日までのぐずついた空模様が嘘のように晴れ渡った大阪。豊中ローズ球場では4回戦2試合が行われる。第1試合は、金光大阪と近大泉州の対戦。金光大阪は1回戦から出場。市岡を相手に5対4の接戦を制すると、そのまま勢いに乗りこの4回戦まで出場。昨夏はこの4回戦で上宮に敗北。今年はここを超えていきたい。近大泉州は1回戦、八尾北を11対1で下すと、2回戦の松原戦も14対0と大勝。3回戦では初芝立命館を相手に11対10の大激戦。しかも最終回に3点を取っての逆転勝利だった。高い得点力を武器に、5回戦進出を狙う。
試合は金光大阪・末友 雄梧、近大泉州・今村 拓実の先発で始まった。1回表、末友がレフトフライの後2三振と近大泉州打線を抑えるとその裏、金光大阪は1番・藤田 智也がヒットで出塁。バントとヒットで一死一三塁とチャンスを作ると、4番・金馬 宏如の内野ゴロの間に藤田が還り、1点を先制。3回裏には一死二、三塁から5番・上岡 龍太が左中間を破る2点タイムリーツーベースを放ち2点を追加。3対0とする。
ここまで3試合で36点と圧倒的な得点力を誇る近大泉州打線だったが、金光大阪先発・末友の前に沈黙。4回一死から2番・眞�� 祐輔が四球を選ぶまで、1人の走者すら許してもらえない。6回表、近大泉州は一死から1番・大源 竜彦がサードへの内野安打で出塁すると、足でプレッシャーをかける。続く眞��の打順で二盗を決めると、二死となった後3番・渡辺 巧が四球で出塁し、二死一、二塁。そして4番・阪本 光の打順でも大源が三盗を決め、さらにプレッシャーを強めていく。だが4番・阪本は空振りの三振に取られ、無得点。7回表にも2本のヒットと送りバントで二死二、三塁を作り出すが、後続が空振り三振。ここも無得点に終わり、末友に大量点へのきっかけを作らせてもらえない。
一方、4回から代わった近大泉州・西岡 京哉に抑えられていた金光大阪だったが、7回裏、連打で無死一二塁のチャンスを作ると、4番・金馬がレフト線を破るタイムリーツーベースで1点を追加。さらに6番・木下 直哉の犠牲フライでもう1点を追加し、末友に援護を送る。
その末友は、8回まで毎回の15奪三振。9回も三者凡退、最後の打者を空振り三振に切って取り奪三振を16に伸ばし、強力・近大泉州打線を完封。金光大阪が5対0で勝利し、次の5回戦へと弾みをつけた。
（文＝青木 有実子）
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