愛工大名電（愛知）編「工藤 公康、山崎 武、イチローの3人を筆頭にプロ入り選手を輩出し続ける愛工大名電のつながり！」
愛知私学4強（他、享栄、東邦、中京大中京）の1つである名門校・愛知工業大学名電高等学校（愛工大名電）。世界で活躍するイチローや、現福岡ソフトバンクホークス監督の工藤 公康、両リーグで本塁打王となった山�� 武司などプロ野球界で結果を残した選手達が在籍していた名門野球部である。
昔の愛工大名電といえば、強打のイメージが強いが、21世紀以降、倉野 光生監督が機動力やバントを重視した野球に転換した後、2004年選抜準優勝、2005年選抜優勝を果たす。そんな愛工大名電の選手達を紹介していきたい。
強打の野球からバントを駆使する野球へと転換した2004年〜2005年。2004年〜2005年で中心となった選手は、投手では左腕・丸山 貴史、右腕・齊賀 洋平、右横手投げの十亀 剣。野手では柴田 亮輔、花山 貴志、小島 宏輝など俊足打者が犠打、盗塁など細かな野球を実践しチャンスを作ると、スラッガー・堂上 直倫が返す野球を確立し、2004年選抜準優勝、そして2005年には初出場で優勝を狙った神村学園と決勝で対戦し9対2で勝利、全国制覇を果たす。バントを駆使した野球で、次々と相手校を破る姿は全国の野球ファンに大きなインパクトを与えた。この世代では丸山、柴田、十亀、堂上の4人がプロ入り。
その後も甲子園出場を続けたが、濱田 達郎の存在によって、全国的に大きな注目を浴びるようになる。140キロ台を超える速球とキレ味鋭いスライダーを武器にする大型左腕の濱田は、県内では敵なし。秋季愛知県大会から東海大会まで8連勝で優勝を飾り、明治神宮大会の出場権を得ると、明治神宮大会では準優勝。
183センチ、88キロの大柄な身体で左腕から繰り出される投球は、力もありながら、抑える術も兼ね備えていたため、大谷 翔平（関連記事）、藤浪 晋太郎に並ぶ、高校生ビック3として注目を集めた。迎えた2012年の選抜甲子園では宮崎西に完封勝利（試合レポート）、続く履正社戦（試合レポート）も2失点完投勝利を果たし、ベスト8入りした。濱田は2012年ドラフトで中日にドラゴンズに2位指名され、高卒2年目の2014年に一軍デビューを果たし5勝を挙げるなど、ドラゴンズのエース候補として期待されている。
愛工大名電が素晴らしいのは、プロへ人材を輩出し続けていること。2005年からの10年間で、7名も輩出している。そのうち高卒からドラフト1位は堂上、社会人からのドラフト1位は十亀とドラフト1位指名を2人輩出している。
また大学・社会人で活躍する人材も多く輩出。今年も、櫻木 健次郎、福本 裕亮と多くの好選手を揃えており、甲子園を目指す中で、更に上のステージで活躍する技量を磨き上げていく愛工大名電野球部には今後も注目だ。
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[page_break:近年で活躍し愛工大名電を卒業したOB達]近年で活躍し愛工大名電を卒業したOB達ここでは主な卒業生を紹介していきたい。
■2005年卒・丸山 貴史（元東京ヤクルトスワローズ）
■2006年卒・柴田 亮輔（元オリックスバッファローズ−元福岡ソフトバンクホークス）・齊賀 洋平（JX-ENEOS）・十亀 剣（日本大−JR東日本−埼玉西武ライオンズ）・小島 宏輝（早稲田大−トヨタ自動車）
■2007年卒・堂上 直倫（中日ドラゴンズ）・石黒 元都（日本体育大−日本新薬）・小澤 一起（国際武道大−日本通運）
■2008年卒・脇山 渉（創価大−三菱重名古屋）・柴田 章吾（明治大−元読売ジャイアンツ）
■2011年卒・谷口 雄也（北海道日本ハムファイターズ）
■2012年卒・村山 賢輔（愛知工業大）・田中 彪（法政大）
■2013年卒・濱田 達郎（中日ドラゴンズ）・荒木 勇斗（明治大）・木村 斗史稀（東海理化）・佐藤 大将（JR東海）
■2014年卒・東 克樹（立命館大）・中野 良紀（東海理化）
■2015年卒・石川 慎二（龍谷大）・山本 恵汰（明治大）・小野 航大（明治大）
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