劇的な幕切れ!2時間33分の熱戦を決したのは9回裏二死!

 雨天の影響で第1試合から試合開始時刻が遅くなった影響から、ほっともっとフィールド神戸で行われた第3試合の科学技術vs六甲アイランドとのカードの開始時刻は18時を過ぎていた。

 試合は、初回から動く。1回表の攻撃の六甲アイランドの1番・松尾 篤志が中前安打で出塁すると、2番・来田 直星が犠打で送り、3番・坂本 龍河も右前安打で続く。一死一、三塁の場面で4番・三重野 凌に打順が回る。三重野の打った打球は内野安打となり、六甲アイランドが1点を先制に成功した。まだ続くチャンンスに一死満塁とチャンスをの場面で科学技術のバッテリー間にミスが出て1点を献上してしまう。しかし後続を三振に打ち取り、これ以上の失点は許さなかった科学技術先発の吉崎 洋太。

 何とか追いつきたい科学技術は、その裏の攻撃で早々に得点を返す。一死から2番・佐野 恭平が四球で出塁すると、3番・伊藤 和希がフルカウントまで粘り左前へ安打を放ち一死一三塁のチャンスを作る。ここで4番・池澤 祐希が内野に放った打球を遊撃手が処理する間に1点を返す。

 その後、4回表に六甲アイランドが1番・松尾の内野安打で1点を追加し3対1となり、試合の流れが傾いたかに思えた。しかし、試合の中盤から後半にかけて科学技術は粘りを見せる。

 科学技術は6回に4番・池澤と5番・大野 雄斗の連続安打を放ち、一死二、三塁で7番・北川 芙西音の犠飛で1点。7回には二死から3番・伊藤が右前安打で1点を返し、ついに同点に追いつく。

 どちらも追加点がほしい場面は続くが、戦いは9回裏までもつれ込む。科学技術は二死から1番の長崎 拓海が右前安打で出塁し、2番・佐野が四球を選び出塁。ここで迎える打者は本日2安打の3番・伊藤。伊藤が放った打球は二塁手と中堅手の間に落ち、長崎が生還し劇的な幕切れとなった。

 2時間30分を超える熱戦が終了したのは20時40分。拮抗した熱い戦いを展開した両チームの選手に、球場中からは温かい拍手とねぎらいの言葉が送られた。

(文=佐藤 友美)

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