勝利を繋げた習志野・尾形の好投!千葉商大付に勝利しベスト4進出!

 ベスト4をかけたQVCマリンフィールドでの第二試合は、2011年以来の甲子園を狙う習志野と1回戦で千葉経大附を破り5勝して準々決勝を迎えた千葉商大付の対戦。

 両校はシートノックで、引き続き強い風が吹いていることから入念にフライに対する守備体系を確認していた。

 試合は2対2と同点で迎えた4回裏、習志野の攻撃。この回先頭の7番・小松 勇貴、8番・幸坂 大瑚が安打で繋ぐ。9番・尾形 康平は犠打をしっかりと決めて、走者を進めて一死二、三塁。このチャンスで1番・加藤 駿の右前タイムリーでまず1点。続く2番・主将でもある内澤 優介がスクイズを決めて、この回2点を追加。

 なおも習志野は5回裏にも得点機を作ると7番・小松が左中間へ二塁打を放ち、追加点を挙げた。5対2と中盤で加点することに成功。

 攻撃陣が逆転したい千葉商大付。2回表は尾形を捉えたが、尻上がりに調子が良くなっていく習志野・尾形の投球術に各打者が打たされている。三振はないが、芯をずらす球を投げているのか強い打球が打てていない。

 試合はこのまま進んでいき、習志野・尾形は9回完投のペースだったが、二死一、二塁と相手にチャンスを広げてしまったところで、エース左腕の深田 慶太郎がマウンドへ。ここはしっかり締めて試合終了。習志野が5対2で千葉商大付に勝利した。

 勝利した習志野は春季大会でベンチを外れていた尾形 康平投手が9回途中投げて、2失点と一人で試合を作れるメドが立ったことは大きかった。甲子園に向けてここからが大事になってくる準々決勝でこれだけの投球ができれば十分だろう。また強打者・内山 京祐を差し置いて、4番に座った1年生の吉野 海都もしっかり結果を出すなど、2011年以来の甲子園出場に向けて新戦力もしっかりと台頭してきている。抜け目ない攻撃を武器に明日は決勝戦進出を賭けて、中央学院と対戦することが決定した。

 千葉商大付は篠原 悠貴、松丸 寛、秋葉 大介、染谷 康友、吉山 栄太の5投手を繋ぎ、習志野打線に立ち向かったが、うまく対応してくる各打者に抑えることができなかった。今大会ノーシードから5勝できたことを自信に、秋以降の戦いに臨んでいきたいところだ。

(文=高校野球ドットコム編集部)

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