専大松戸は原だけじゃない!先発の角谷が4安打完封勝利!拓大紅陵を返り討ち!

 台風の影響からか試合開始前から小雨が降り続き、強風がかなり強く吹き荒れているQVCマリンフィールドでの準々決勝。専大松戸vs拓大紅陵。この両校は春季県大会の準々決勝で対戦している。その際は専大松戸が延長戦を制したが、今日は拓大紅陵もリベンジに燃えていることであろう。

 QVCマリンフィールドでは風速10m以上の強い風が吹き荒れていることから。風の影響は試合に少なからず出てくるであろう。

 1回表の専大松戸はランナーをためて、重盗で先制点を奪う。4回表にも1点を加えて、2対0でリードして5回に入っていく。

 専大松戸の先発・角谷 幸輝は春はエース番号をつけていたが、今夏は10番を背負う。キレのある真っ直ぐとブレーキの効いたカーブを軸に完璧な投球を披露し、無得点に抑える。

 勝敗の分かれ目となった5回表。専大松戸の攻撃で一死から2番・高田 拓実が安打で出塁する。続く3番・岡本 良樹が二塁打でチャンスを広げると、投打に注目の打者・原 嵩が2点タイムリー三塁打を放ち、2点を追加。さらに5番・河村 佳祐が犠牲フライを放ち、この回3点目を入れて、5対0。専大松戸が試合の主導権を完全に奪う。6回にも専大松戸は2点を加えて、7対0。先発の角谷が7回裏も無得点に抑えてコールドゲームが成立。専大松戸が拓大紅陵に7回コールド、7対0で完勝。リベンジに燃える拓大紅陵を返り討ちにしてみせた。

 今日の試合も投打かみあった試合運びをみせて、拓大紅陵に完勝。先発の角谷も奮発4安打完封勝利に抑えてベスト4進出に貢献してみせた。原に注目されがちだが、角谷投手も試合を作る能力は高いことから、ここからが専大松戸の甲子園初出場にむけて、本当の実力を発揮できるかが正念場となってくる。

 リベンジに燃える拓大紅陵ナインであったが結果的に完敗。守備陣はこの強風から、打ち取った打球でも安打になってしまい、そこが得点に結びついてしまったことが痛かった。

(文=高校野球ドットコム編集部)

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