薬園台vs柏中央
第3試合は風は弱まるどころかさらに強くなり、またセンター方向からの向かい風なので砂煙が観客席に飛ぶので球児だけではなく、観客も砂まみれになる模様の中、行われた一戦。
薬園台も、柏中央も、両校ともバリエーション豊富な応援でこの試合を盛り上げていた。
1回表、柏中央は二死満塁から6番渡辺英明（3年）の適時打で先制。だが1回裏、1番島田貴弘（1年）の死球をきっかけに一死二、三塁から4番福岡の左前適時打で同点。二死満塁から7番堀口 祏（3年）の中前適時打で3対1と勝ち越す。さらに2回裏、無死一塁から1番島田が左中間を破る適時二塁打で1点を追加。さらに3回裏には敵失で1点を追加し、5対1と薬園台は差を広げる。
薬園台は再三走者を背負うが、粘り強い守備で守り切る。特に素晴らしかったのはフライへの対応。この日は強烈な向かい風で打球が押し戻されたり、打球が流れたりと判断が難しいフライが多かったが、それに備えてしっかりと練習をしていたのか、対応することができていた。この守備でも、しっかり押し返せずに守備ができていたのだ。
そして9回表、柏中央が反撃。一死一塁から2番佐怒賀翔（3年）が右中間を破る長打を放ち、1点を返す。3番藤丸壮志郎（3年）の右前適時打で一死一、三塁。さらに4番杉本秀一(3年)の併殺崩れで5対3と2点差に迫るものの、薬園台の2番手・海野颯（2年）がしのぎ、薬園台が3回戦進出を決めた。 強風に負けずに勝ち上がった薬園台。課題となったのは終盤以降の一打。そこへ向けて一打が出てくるようになれば、さらに躍進が期待できるに違いない。
（文＝河嶋 宗一）
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